漢方薬でアトピーを治したい、あるいは治療中だという方へお伝えしたいことがあります。
私は漢方薬を約10年間、飲み続けました。
しかし、治りませんでした。
黄連解毒湯など痒み止め・ほてりを冷ます漢方を、毎日飲みました。
保険適用外の高価な漢方を煎じて飲み続けました。
しかし痒みは消えず、冬でも身体は火照るのです。肌はアトピーでカサカサ、色素沈着で赤黒いままでした。
そして、ついに激しく悪化。働けなくなりました。
私はステロイドで上手くいきませんでしたから、東洋医学の漢方に期待してました。
ナチュラルで副作用の心配をしなくてもいい。これが私の漢方薬へのイメージでした。
もしかして、あなたもそのようにお考えかもしれません
でも、薬である以上、漢方薬はステロイドと同じなのです。100%安心だとは言えないのです。
どうして、そう言えるのか。最近の私の経験にふれながらお話していきましょう。
私は夏バテで疲れていましたので、薬局である漢方薬を買い求めました。
そこで薬剤師の方に、このように注意されたのです。
私はこの注意を聞いて、たいへん驚いたのです。
「この漢方を飲んで効果がなければ、飲むのをやめてください」
効果を感じられないと、使用を中断すべきだ。そう薬剤師は説明したのです。
そこで私はアトピーだった頃の自分自身を思い返しました。
「私はずっと漢方を飲んでいた。それも10年もだ。しかしアトピーは治らなかった。効果がなかったのだ。なので、あの頃の私は飲むのを止めるべきだったのだ」
副作用ばかりではなく、効果がなくても止めるべきだった。私は目を見張る想いをしたのです。
「そうだったのか。効果がないことにも注意が必要だったのだ」
「医師は、私への漢方を処方することをやめるべきだったのではないのか?」
私は、そう感じました。
ステロイドみたいに副作用がないので、飲み続けた漢方薬。
だけど、安心してはいけないのでは? と私は思い至ったのです。
私がアトピーを完治させた時、漢方薬は飲んでいませんでした。
もちろんステロイドも飲んでませんでした。
薬で治った人は幸いだったと思います。
しかし長期間、使い続けても変化がないならば、医師と相談し治療方針を見直した方がいいと私は思います。