アトピーは急に悪化しますよね。
あなたは今、パニックになっておられるかもしれません。
周囲の人から「どう思われるか?」気にされているかもしれません。
なんとかしなければ、と焦っておられるかもしれません。
焦ってしまうのは当然です。周囲からどう思われるかを、気にするのも自然なことです。
なんとしなければと、スマホにくぎ付けになるのも仕方がありません。
そのようなお気持ちの最中に、かようなことを無理を承知でお伝えさせていただきます。
アトピーに焦りは禁物です。
「なにを言ってるのよ!
冷静なんかになれないわよ!」
すいません。
落ち着いてなんかいられませんよね。
けれど完治経験者から、ひとこと言わせてください。
焦りにまかせて手当たり次第にアレコレやってみて、その果てにすべてが徒労に終わった経験を持つ私だからこそお伝えできることがあるのです。
もちろん皮膚科など医療機関にご相談されてくださいね。
ただ、あなた様ご自身にとって「留意した方がいい点」があるということ。ここをお伝えしたいのです。
このページでは、悪化に際しての考え方を中心に述べていきます。
アトピー悪化で考えたいこと
憎悪と寛容を繰り返すのがアトピーです。
症状が緩和したと思えば、ひどく出る。また再び緩和し、またひどく出る。そんな症状の波の起伏が穏やかになりながらアトピーは治っていくのです。
ですから「悪化」は過程のひとつなのです。
炎症や痒みがひどく出るのを「いけないことが起きた」と考える必要はないのです。
モノゴトは直線的に進行しません。
ダイエットでもそうです。ダイエット中には必ず体重が減りもしない増えもしない期間が必ずあります。
そうした期間は高原現象(プラトー現象)と呼ばれます。高原は起伏のない平らな地形であるためそう呼ばれるわけです。
そんな体重の増減がない期間がダイエットにはあります。
では病気はどうでしょうか。
では今から、東洋医学の理論に依拠しながら述べていきましょう。
身体は病気が治る前に「わざと悪化」させます。
このことについては、風邪がわかりやすい事例でしょう。
風邪のある時期において、寒気が起きることがあります。ブルブル体が震えるようになります。そうやってブルブル体を震わせることで熱を産生させるのです。そして一気に高熱に至ります。
その高熱で風邪のウイルスを殺すのです。
そして身体はゆくりと回復に向かうのです。
つまり回復までにいろんな段階があるのです。一直線に駆け足で回復しません。
「悪寒」「高熱」は、回復のために必要なのです。ですから、それらを悪化として見立てないのが東洋医学の立場です。
身体は、あなたに悪さをしません。決して悪いことをしません。
では、アトピーは?
アトピーの悪化には意味があります。
その意味は「悪いことが起きる」という暗示でもなんでもありません。
皮膚は身体の中で最大の排泄器官です。今回の悪化は、それなりの意味があるのです。
ではどんな意味があるのでしょうか?
その意味を知ったとしても、あなたはご自身を責める必要はまったくありません。
そう、大切なことを言い忘れてました。
アトピーには焦りと自責は禁物です。
くりかえし述べます。
しばしば自分を責めたり恥ずかしく感じることがあったかもしれません。
後悔することも、しばしばあったかもしれません。
でも、
そうであっても、
あなたはこうしてこのページを読み進んでいることに気づくかもしれません。
そして、自分自身を大切にしたい、そんな想いがあるかもしれません。
同時に、自分自身を大切にしながら、やりたいことをやりたいという「自分の人生」について考え始めることができる。
だからこそ、今回のご経験をきっかけにして、少しずつ「自分の人生」について注意を向けることができます。
健康と病気はクルマの両輪みたいなものです。
健康だけでは、人生は前に進まないのかもしれません。
アトピーは悪いことではないと考えることができるかもしれません。
私は精神論を語りたいのではないのです。
西洋医学では病気や症状は悪い物だと見立てがちです。
しかし東洋医学では、病気や症状は自然の摂理のなかで起きたものだと考えます。病気・症状は悪い物だからと抑えつけないのが東洋医学なのです。
アトピーは自分の身体で起きたことです。それを悪化ととらえ排除しようとすればするほど「アトピー」は何かをあなたに伝え始めるでしょう。
アトピーは人生に起きた事象です。それなりの意味があります。
私はなにも病院や薬を頼ってはいけないとは言っていません。
どうぞ医療機関にご相談してください。
では、なにをお伝えしたいのかといえば、これです。
医師ではできないことがあります。薬ではできないことがあります。
患者である「あなた」しかできないことが必ずあります。
念のためにお伝えしておくと、私は東洋医学では治りませんでした。
漢方薬を10年も飲み続けても治りませんでした。
だからといって私は東洋医学の医師や漢方薬を責めることはありませんでした。
だって、私には「やるべき課題」があったから。
ちなみに、それは食事改善ではありません。食事以外の側面において私は気づくべきところがあったのです。
ちなみに私は中学1年生から36歳まで、ずっとアトピーでした。アトピーが激しく悪化したのが3回。激悪化のため失業したこともありました。
今ではこんなに元気になっています。
「アトピーに感謝しましょう」みたいな話をしたいのではありません。
今回のご経験には、意味があるということ。
でも、焦りまじりでは、その意味はつかめないかもしれません。
今回のご経験の意味をつかみたいのでしたら、以下のページがお役に立つかもしれません。
