ステロイド治療と並行して考えないといけないのは「ステロイドを減らす」「いつかは止める」ことです。
しかし急な脱ステロイドは禁物です。
ステロイドは有効だが「終わらせ方」に課題がある
ステロイドを塗るか塗らないか悩ましいですよね。
早くこのイライラをなんとかしたい気持ちもあれば、副作用への恐れもある。
その副作用だがステロイド外用剤を使用する際の「使用上の注意」を守るのが第一だ。
すなわち長期連用しないということです。長く塗り続けると副作用のリスクが高まります。
たいていの場合、ステロイドを塗れば2・3日~1週間ほどで効果は現れます。
よって、さらに効果を求めて塗り続けるとか、効果を維持したくて使用を継続するからいけないのです。
私の元に来られる相談者さんには10年近く塗り続けている方もおられますが、もちろん間違っています。
ですのでステロイドを使う際は、ステロイドを処方してくれた医師に下記の事を必ず聞いてください。
「ステロイドはいつまで使うのですか?」
ステロイドは薬であるからして「使用上の注意」がある。そこには長期連用してはいけないと指示されている。
ではその連用使用とは「どれくらいの使用期間なのか」ここを医師に聞いてください。
もし「そうですね・・・塗ってみないとわかりませんね」とか「怖がる必要はないですよ」とか「治るまで塗るのが大事なので今はわからない」と医師が返事するのであれば、ボクはその医師に見切りをつけます。
医師でもわからないわけだ。連用使用はいけないと使用上の注意はあるけど、塗るのを止める期限がわからないなんてそんな医師は信用できない。
しかしながら実際、医師もわからないと思うよ。医師に罪はない。
たとえば・・・ステロイドを塗るのを止める日を「効果が現れた1週間目の当日の朝」に設定したとしても、その翌日に炎症が現れたらどうする?
その炎症復活にあなたは安堵から一転、不安にさいなまれる。
数時間後には家を出て職場へ、学校へ行かないといけない。
きっとあなたはステロイドを塗って、その場をしのごうとするはずだ。
医師が止めても、あなたはステロイドを塗るはずだ。
つまり医師もステロイドにも責任はない。「あなた次第なのだ。」
ステロイドだけに依存してはいけない
よくあるケースなのが1年間ステロイドを塗ったけど毎日は塗っていない。塗ってない期間もあったというものだ。
すなわち炎症が出たらステロイドを塗り、炎症が出なくなれば塗らない。しかし炎症が出たら再びステロイドに手をだす。
結局はステロイドはアトピーを治せないのか?
私はそう考えてはいない。ステロイドだけに依存してはいけないというのが私の考えだ。
ステロイドをはじめとした薬とは「自力で健康を回復できるまでの一時しのぎ」なのだ。
よって食事改善、保湿、精神性に関しても留意し実践しないと治らないだろう。
しかし、みなさんステロイドを塗ることしか知らないのだ。
西洋医学の皮膚科医師ですらステロイドだけではアトピーは治せないと思っているはずだ。
そこであなたは思うだろう「いくら食事改善や保湿剤で保湿しても炎症や痒みはなくならない」。
そこで「薬を手放せなくなる人」と「薬をやめて漢方薬や民間療法に手を出す人」に分かれる。
しかし、いずれにしてもアトピーを治せずに苦しみ続ける。
漢方薬と言えども薬であり副作用はある。民間療法の多くは科学的根拠がない。
ではどうするか?
ちなみに私は中学1年生の2学期から36歳までアトピーでした。
毎日がこんな状態でしたね。
下の写真はアトピーで苦しんでいたころの私です。
私は中学1年生から36歳までアトピー。3回の激悪化を経験。失業することもありました。もちろんステロイドも塗りました。しかし炎症が消えませんでした。
私はステロイドも塗りましたし、保険適用外の漢方薬を煎じたものを10年以上は飲んでました。
食事もずっと和食。サプリメントも飲んだし保湿剤で保湿しました。
しかし、まったく治りませんでした。
今思えば治らなかった理由がわかりますね。
私はステロイドを塗ったり、漢方薬を飲んだり、食事改善をして治したのではないのです。
あなたと違うのは「がんばるのをやめた」ことですね。そして「自分は無知であることを自覚し学び続けたこと」です。
自己流で治そうとするのが一番、アトピーを長期化します。
ステロイドは有効なのか副作用があるのかを思案する前にあなたは知るべきことがあります。
治したければ、学ぶことです。
では何を知るべきか。次からお話ししていきましょう。
しかし今ではこんなにきれいになりました。
アトピーが完治してから6年以上経ちますが、アトピーは復活しません。普通の人と同じ生活をしても大丈夫です。
ではどうやって治ったか?まずは次のページ、アトピーの原因と克服のメカニズムを読んでください。
落ち着いてアトピーの本質を学ぶことです。無知では悩みは解消されません。ステロイドを手放せなく悩むのなら、まずは行動。克服までの具体的な手順を知ることです。