今こそ「アトピー治し」を問い直す

「長年、ずっとアトピー対策をしてきた。

治療も続けてきた。

けれど、すっきり治らない」

この「報われなさ」こそ、アトピーのいちばん苦しいことではないでしょうか。

時間もお金も使った。

食事も変えた。

スキンケアも頑張った。

薬も塗った。

情報も集めた。

それでも、

「また症状がぶり返す」

「今度こそと思ったのに治らない」

「治る兆しが見えない」

そんな思い通りにならない状況が何年も続くのは、本当にやるせなく、切ないものです。

私は20年間、アトピーに悩む方の援助活動に携わってきました。

その中で、あることに気づきました。

「アトピーは、治そうと思えば思うほど、治らないことがある。」

もちろん、努力そのものが悪いと言いたいわけではありません。

実際、多くの方は本当に一生懸命でした。

アトピーについて学んできた。

いろいろ試してきた。

食事も変えた。

薬も続けた。

けれど、今回もダメだった。

そんな「報われなさ」を抱えた方々と、私は20年間向き合ってきたのです。

情報は増えた。
けれど苦しみは減っただろうか?

今はSNSのおかげで、たくさんのアトピー情報をすぐに手に入れることができます。

食事改善。

腸内環境。

スキンケア。

薬。

脱ステロイド。

脱保湿。

生活習慣。

昔と比べると、アトピーに関する知識量は圧倒的に増えました。

しかし私は、不思議に思い続けてきました。

「どうして、これほど情報が増えたにもかかわらず、苦しみ続ける人がこんなにも多いのだろう」と。

実は、私がアトピーを治せた頃、SNSもスマホもありませんでした。

スキンケアの知識もほとんどありませんでした。

「腸内環境」という言葉すら知りませんでした。

今では当たり前になっている多くの情報を、私は持っていなかったのです。

この話をすると、多くの方が驚かれます。

もちろん私は、「知識は不要です」と言いたいわけではありません。

知識は必要です。

医療につながることも、とても大切です。

それでも私は、「アトピーを治すために頑張っているのに、なぜ楽にならないのだろう」という問いに、長年向き合い続けてきました。

私があなたに差し出したい問い

私は、アトピーを治そうとしてきた努力を否定したいわけではありません。

その試行錯誤には、その人なりの必死さがあります。

だからこそ、私はその努力を軽く扱いたくないのです。

ただ、私はあなたに、こんな問いを差し出したいと思っています。

努力が実を結ぶためには、何が必要なのだろうか。

「治った」という生きられた経験とは、何なのだろうか。

「治る」とは、身体にとってどんな感覚なのだろうか。

アトピーが長く続くとき、身体は世界とどんな関係を結んでいるのだろうか。

治そうとするあまり、あなたと身体の関係は、どうなっているのだろうか。

こうした問いは、これまであまり語られてきませんでした。

私たちは「肌」を治そうとして、「身体」を見失ってきたのかもしれない

世の中には、たくさんのアトピー対策があります。

しかし、その多くは、

「もっと注意しましょう」

「掻き壊しに気をつけましょう」

「悪いものを避けましょう」

「肌の状態をコントロールしましょう」

「かゆくても気にしないように」

という方向へ、人を導いていきます。

つまり、身体を、いつも監視し続ける方向です。

毎日、鏡を見る。

炎症を確認する。

悪化していないか気にする。

食べ物を気にする。

睡眠を気にする。

薬を塗るたびに、「このままで大丈夫だろうか」と考える。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

けれど、その「警戒態勢」が何年も続くとしたら。

鏡を見るたびに、「まだ治っていない」と落ち込み、

「また悪化したらどうしよう」と不安になる。

私は、この構造そのものに違和感を覚えるのです。

・アトピーを治すために、どうしてこんなにも苦しまなければならないのだろう。

・どうして、自分の身体を、ずっと監視し続けなければならないのだろう。

・どうして毎日、肌をコントロールし続けなければならないのだろう。

なんだか、おかしいと思いませんか?

そして、私はこうも思うのです。

「もうこれ以上、肌を戦場にしてはいけない」

「自分の身体を敵に回してはいけない」

――ただ治したいだけなのに。
どうしていばらの道を歩かないといけないのか。

私は、「アトピー治し」というものを見直した方がいいのでは? と思うのです。

 「監視する身体」ではなく、「生きる身体」へ

アトピーは苦しい。

そして、アトピーを治すプロセスもまた楽ではない。

アトピーを治すために、いつも肌の状態を気にしないといけない。

そしてまた、鏡を見るたびに落ち込んでしまう。

だからこそ、私は一度立ち止まってみてもいいのではないかと思っています。

いったん立ち止まってみて、こんなことを見つめ直したいのです。

「治る」とは、どういうことなのか。

「治った」とき、身体はどんな感覚で世界とつながっているのか。

皮膚は、身体の一部です。

けれど私たちは、皮膚ばかりを見続け、私と身体全体との関係を置き去りにしてきたのではないでしょうか。

ここで私が「身体」と書いているのは、「肌ではなく、身体の内側に原因がある」という意味ではありません。

「では、整体に行けばいいのか」「自律神経を整えればいいのか」「ポジティブになればいいのか」という、新しい治し方を提案したいわけでもありません。

それでは、また「何をすれば治るのか」という問いに戻ってしまいます。

そして、困惑が深まってしまいます。

「何をしても治らない」という困惑です。

私が見つめ直したいのは、もっと手前にあるものです。

アトピーに悩み続ける中で、私たちは自分の身体と、どのような関係を結ぶようになったのか。

そして、「治った」と感じられるとき、私たちは自分の身体を、どのように生きているのか。

私が本書で考えている「身体」とは、そのような意味での身体です。

アトピーは、身体で起きています。

その身体は、どんな前提で世界につながっているのか。

どんな感覚で毎日を生きているのか。

そして「治った」とき、身体はどんなふうに世界とつながっているのか。

私は、この身体の感覚を知ることが、とても大切なのではないかと思っています。

それは、医療やスキンケアや食事療法を否定することではありません。

むしろ、それらの努力が、もっと自然に、もっと良い方向へ流れていくための土台になるのではないか。

私は、そう考えています。

私が20年間、言葉にしたかったこと

長い間、私は「治る」という感覚を、うまく言葉にすることができませんでした。

自分の中には確かにある。

けれど、それをどう伝えればいいのかわからなかったのです。

だから私は20年間、この問いを考え続けてきました。

そして今回、ようやく、その感覚を以前よりも丁寧に言葉にできたように思います。

そのきっかけになったのが、このテキストの全面的な再編集でした。

20年間、6,000名を超えるアトピーに悩む方へ届けてきた内容を、いちから見直しました。

テキストのタイトルも新しくしました。

『「アトピーを治したい」
でも思い通りにいかないなら
― アトピー・イメージ・ナラティヴ ―』

※画像は冊子版のイメージです。実際の製本仕様とは異なる場合があります。テキストは冊子版とPDF版があります。

この本は、「この方法で治してください」という本ではありません。

あなたと身体との関係を、もう一度見つめ直すための一冊です。

もし今、

「いろいろやってきたのに苦しい」

「何かが足りない気がする」

そんな感覚を抱えているなら。

この本でお伝えしている「問い」が、これまでの努力を別の角度から見つめ直すきっかけになればと思っています。

私自身、15年以上にわたってアトピーに悩み、その間には、症状が悪化して仕事を続けることが難しくなった経験もあります。

以下は、アトピーに悩んでいた頃の私と、その後の私の写真です。

※これらの写真は、著者自身の過去の経過を紹介するために掲載しているものであり、本書を読むことによる効果を示すものではありません。

私がアトピーで退職した時の写真

アトピーのおでこ

私は、2005年から20年以上、アトピーに悩む方々への相談に従事してきました。

これまで全国各地の方々から、たくさんのお手紙をいただきました。一通一通の言葉が、20年以上にわたる私の活動の励みになっています。

全国から頂いた手紙の数々

私が、かつて通院していた病院の先生と一緒に、アトピー講座を大阪で開催していた時期がありました。

しかし「大阪まで行けない」という声を頂きまして、それならばとテキストを書いてお届けするようになったのです。

テキストを発刊してから20年も経過します。

これまで、6,000人以上の方々から愛読されています。

このたび、「治るという生きられた経験」という、これまでうまく言葉にできなかったテーマを、ようやく文字にすることができました。

そこで、テキストを大幅に再編集しました。タイトルも一新しました。

『「アトピーを治したい」
でも思い通りにいかないなら
― アトピー・イメージ・ナラティヴ ―』
(旧タイトル「アトピーの原因と克服のメカニズム」)
200ページ
39,000文字

テキストの価格は7,980円(税込)です。

かつて私が、病院の先生と一緒に講座を開催していた時と同じ価格(2回連続講演)にしています。

テキストは【ダウンロード版】【冊子版】をご用意しています。

クレジット決済分割・リボ払い可銀行決済を用意しています。

お申込み方法をご説明します。

まずは、下にありますオレンジ色のボタンを押してください。

決済や冊子の印刷製本・発送を委託しているインフォカート社のお申込みフォームページに移ります。

お申込みフォームページの真ん中から下あたりの「記入欄」にメールアドレスなどをお入れください。

後は指示に従い、赤いボタンを押してお申込み完了です。

テキストには「ダウンロード版」「冊子版」があります。

「お届け方法」は次の①②③の「3通り」あります。

①「ダウンロード版(PDF)」

②「冊子版(ゆうメール)」

③「冊子版(代金引換)」

「冊子版」だけ通常発送の「ゆうメール」「代金引換」の2つのタイプがあります。

①②③ともにテキストの内容はまったく同じです。

☆「ダウンロード版」

今すぐにスマホ&パソコン&タブレットで読みたい方はダウンロード版(PDF)をどうぞ。

ご決済後お送りしますメールにてのダウンロード先のURLをお知らせします。

ダウンロードのやり方もわかりやすく説明しています。スマホ・パソコン・タブレットでかんたんに学べます。

ダウンロードの方法は、ご決済後お送りしますメールにて、わかりやすくお伝えしますのでご安心ください。

☆「冊子版」

手に取って読みたい方はご自宅までお送りします「冊子版」をどうぞ。

冊子は冊子の印刷製本・発送を代行して頂いているインフォカート社から届けられます。

冊子版は送付方法が2つあります⇒「ゆうメール」もしくは「代金引換」のどちらかを選んでください。

*冊子版は、印刷・製本・送料の実費として価格に冊子版手数料として1,800円が加算されます。

冊子版ご希望の場合、「冊子版希望」に必ずチェックを入れてください。

*なお、冊子版を「ゆうメール」ではなくて「代金引換」で手に入れたい場合は手数料が別途、必要です。

【お願い】本書は、アトピーに悩んでいる方に向けて書いたものです。そのため、単なる興味本位でのご購入はお控えください。

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申込ボタンお支払いはクレジット・銀行振込(8行対応)・代金引換(冊子版のみ)・電子マネーが可能。土日のお申し込みも可能です。

インフォカート社が決済等を代行しています。申し込み時の操作等で不明な点が御座いましたら、インフォカート社カスタマーサポートセンター電話→050-5305-6900(平日10:00〜17:00受付)まで、お問い合わせください。

著者プロフィール

渡辺 勲

中学生の頃からアトピーに悩み続け、生きづらさや人間関係の苦しさを経験する。

大学卒業後、大阪電気通信大学高等学校で社会科講師を務め、不動産会社勤務を経て、2005年より個人事業主としてアトピーに悩む方への相談・援助活動に従事。2005年から2015年までの10年間にわたり無料相談を実施し、多くの相談に携わる。

これまで全国各地をはじめ、イギリス、ベルギー、アメリカ、スペイン、オーストラリアなど海外在住の日本人からも相談を受ける。また、漢方医の依頼を受け、アトピーに関する講演活動も行ってきた。

アトピーだけではなく、父親の債務を肩代わりし、ひとりで両親の介護を担うなど、人生の中でさまざまな出来事を経験する。

そうした経験を重ねる中で、かつての自分には言葉にできなかった感覚を、少しずつ言葉にできるようになる。現在は、自身の経験と20年以上にわたる相談活動をもとに、生きづらさや人間関係、身体感覚について発信を続けている。

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