「私はアトピーだから恋愛対象にみてみらえない」と悩む女性の方がいらっしゃいます。
しかしながら実態は違うのです。
アトピーだけど恋愛もできて結婚までされている方は大勢います。
私は2005年から13年間、アトピーで悩まれる方々へのサポート活動をしております。
だから、分かるのですがアトピーであっても恋愛をされている女性はおられます。
だけど、なかなか恋愛に踏み切れないのは、アトピー以外に「別の理由」があると皆さんの相談に応じながら思うのです。
では、それはなんでしょうか?
このページで解説していきましょう!
私が知っているアトピー女性の恋愛事情とは?
私は日々、ご相談に応じています。もちろん恋愛について嘆息まじりのお悩みもお聴きします。
たとえば、こんな言葉です。
「私は恋愛対象として見てもらえるのか」
「セックスの時に肌を見せるじゃないですか。どうしても。だからどう思われるか不安なんです」
お気持ちは良くわかります。
私も思春期も青春時代もアトピーだったので「異性からどう思われるか」痛く気にしてしまいますよね。
ちなみに、私もこんな感じでした。
「アトピーでも恋愛ができます!」なんて言われても、それで納得するなら悩まないよ! って悲しくなりますよね。
どうしても容姿について気になってしまうものです。
また相手からどうアトピーの私をどう見ているのかも気になりますよね。
ですからアトピーになってしまうと恋愛に躊躇するお気持ちも理解できます。
でも、相談に訪れられる方から「私、彼氏がいまして」とか「主人がいまして」と私に打ちあける女性は多いのです。
しかも彼氏やご主人から「優しく励まされて逆に気を使ってしまうのです」といった声もよく聞きます。
多くの事例を見ていると、異性からどう見られるかといった心配は無用のようです。
むしろアトピーの容姿についてアレコレ言ってくる人なんて恋愛対象から除外すればいいくらいです。
恋愛を諦める必要はありません。
もちろん「昔はこんなに綺麗だったんですよ。だから悲しいんです」と私にスマホを見せる女性おられます。
でも、しばらくしてから「彼氏ができました!」と「けろっと」私に報告されるのも珍しくありません。
「人はどんな困難でも乗り越えられる」と私は人の可能性に感心してしまうのです。
では、「掻き傷で荒れた肌で、とても彼氏なんてできない」と思っている方が、一歩でも前に進むにはどうすれば良いでしょうか?
このことを次からお伝えしてきます。
どうであっても「私のやり方」を忘れてはいけない
「あ、私、女わすれていました」
「女、忘れている。まさにそう!」
面談中にこう気づかれるシーンがあります。
また、こんなメールを頂くこともあります。
「心も皮膚もボロボロでしたが、久しぶりのお化粧、口紅はわたしの心を潤してくれました。嬉し涙」
プライバシーもあってメールの一部を変えて掲載しています。でも、こんな心揺さぶられるシフトチェンジをされたお話はよく伺います。
「ひさしぶりにデパートで口紅なんて買いましたが、美容部員さんに口紅を塗ってもらって、お姫様みたいになって、心が喜んでいました」
アトピーは治っていないけれど、口紅を買われて塗ってもらう時間をつくられたのです。
たとえ辛くても内から湧き上がる女性性をつかんで、そのまま行動されたのですね。
そして、心が潤み、華やいだのですね。
この女性性を忘れないというのは重要です。
それはなぜでしょうか……?
では、その根拠を述べましょう。
私には東洋医学をベースにした望診法や食養生理論を学ぶ時期がありました。
これらの学問から心と肌の関係を述べますと、「心が潤っていないからお肌が乾燥している」といえるのです。
驚いた時に鳥肌が立つように「肌は心と密接」なのです。ゆえに肌からのアプローチだけではなくて、心から肌へアプローチする側面もとても大事なのです。
ですから、たとえアトピーであってもファッションをしましょう。
知っていますか?
ファッションの意味に「私のやり方」(my fashion)という意味があることを。
どうあっても、他人があなたをどう思っても、あなたはあなたのやり方で生きても良いのです。
そうでなければ、アトピーのお世話ばかりの人生になってしまいますから。
そうはいっても……と思われた方は続きを読んでください。
「アトピー」と「デート」どちらが重要ですか?
あまりにも「アトピーに価値を重く置きすぎている」とアトピーのことしか目に入りません。
だから、デパートの化粧品売り場なんて素通りです。ブランドの口紅なんて眼中に入らないことになります。
そして「旅行」「温泉」「デートスポット」とか、そんな情報がたとえ目の前にあっても認識できなくなる。
なぜならば、人の脳はすべての情報を認識できないからです。
あるものが全て見えているのではなくて、その人が見たいものしか見えないのです。
それは、自分にとって「見たいもの」「重要だと思っているもの」「価値観が合致しているもの」しか認識できないように脳の構造上そうなっているからです。
だから、奥さんが妊娠したことがわかったとたん、旦那さんは街中で妊婦さんをよく見かけるようになったりするわけです(ふだんから妊婦さんは歩いてるのに)。
そこで、先ほどご紹介したメールの方は「アトピーだから『アトピーとして生きなきゃね』って……アトピー情報をスマホで探す日常ばかりだった」
でも、「おしゃれも大事よね」と、口紅を塗ってもらったわけです。
そして、心が潤い喜んだことで心とお肌は連関しているわけですから、お肌も潤ったに違いありません。
口紅を買う・美容部員にメイクしてもらう。ささやかな一歩かも知れませんが、ゆっくり自分の行動をゆるましていくことで、ご自身への認識、恋愛への固定した考え方も変化していくことでしょう。
まずは小さい行動で良いですから、ご自身が好きなモノ・コトを集めたり、ふれたり、観たり、身体を動かしたりしてみることをおすすめします。
自分のことを誤解していませんか?
今から書く言葉は私の心を重たくさせるので、少々書きづらいのですが……。
だけど面談をしていて、このようにいわれる方は多いので見過ごすことはできない。
つまり、
「肌がきたないので……」と、ご自身をそういわれる方が見受けられます。
私も上の写真のような肌でしたので、「自分ってきたないよな」というのが自己認識だった。
しかしながら、私はあえていいますね。
そういった肌への認識は誤解です。
むしろアトピーは肌が綺麗だからなってしまったのです。
肌が繊細で、きめが細かいと、肌トラブルが起きやすい。
先ほど肌と心は連関しているといいましたが、心の繊細さが肌にも反映しているのです。
だからアトピーの方は治った後、同年齢の人と比較しても肌が綺麗です。
治ったから綺麗になったのではないのです。
そうです。
綺麗なのです。すくなくとも、きたないなんて思わないでほしいのです。
そして、「現在の肌の状態」イコール「私」。この図式も誤解ですよ。そんなわけないってよく考えれば理解できるはずです。
つまり、まとめますと、
自己への評価を下げないことです。
自己評価を下げてしまうと、自分を重要だと思いずらくなります。そうなれば、「どうせ私なんて……」と、なっちゃいます。そして恋愛も自ら遠ざけてしまう結果を招いてしまうでしょう。
自分を重要だと思えないと「自分を大切にできない。丁寧にできない」ので、健康を回復する力も弱くなります。自分を重要だと思えない人に、もうひとりの「あなた」はあなたに力を与えないでしょうから。
文責/NPO法人日本成人病予防協会会員
アトピー解放心理セラピスト 渡辺勲
追伸
「そうはいっても」と思われているあなたへ。
アトピーの本質を知れば「アトピーって難しくないんだ!」と思えるはずです。そして治ることに確信を持つことが大切です。
そのためには次のリンク、アトピーの原因と完治のメカニズムを読まれてアトピーの本当の事を掴んでください。