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アトピーを悪化させる食べ物と食事制限の方法

アトピーを悪化させる食べ物は実際にあります。

食事制限でアトピーを治療するとは「痒みや炎症を悪化させる食べ物を減らす」ことを意味します。

”痒くて夜も眠れない” ”浸出液が流れ落ちる” といった重篤な症状の場合

悪化要因となる食べ物は制限した方がいいでしょう。

しかし、「スイーツを断つ」「肉食を一切しない」など厳格な食事制限はストレスになります。

我慢によるストレスを解消するため暴飲暴食に戻ってしまえば元の木阿弥です。

ですから、まずは「食べ過ぎない」「よく噛む」ことを心掛けてください。

これがストレスなく継続できるやり方です。

また食べ物に神経質になるのも良くありません。

まさに漢方医学が教える「陽極まれば陰なり」です。

どんなことでも、やり過ぎれば弊害を生むのです。

制限とは”食べ過ぎない”ことだと、読み替えましょう。

あなたはストレスを感じた時、食べ物で解消することが多いですか?

ならば、まずは食べることを我慢しないこと

そして、ひと口100回以上は噛みましょう。よく噛むことで少食で済ますことができます。

まず、どのような食べ物を制限、減らすべきか?

痒みを起こす野菜

野菜や果物なら食べても良いとは限りません。

灰汁(あく)の強い野菜」は仮性アレルゲンが含有しており痒みを起こす恐れがあり、

生野菜のサラダ」「柑橘類の果物」も痒みがきつい方は食べない方が無難です。

血管が拡張する料理や飲酒、排毒作用が強い玄米も痒みを悪化させます。

魚も赤身や青い背の魚は消化に悪く胃に負担をかけます。魚や肉はよく噛んで食べてください。

簡単にまとめましたが、では、これからアトピーを悪化させる食べ物・料理について詳しくお伝えします。

合わせてアトピー食にふさわしいメニューもご紹介します。

制限した方がよい食品一覧

アトピーが重篤の場合、制限した方がよい食品は以下の通りです。

  • お菓子を食べるのを控える
  • 柑橘類の果物は要注意
  • 赤身や青い背の魚は避ける
  • 乳製品は食べない
  • 排毒が強い玄米はアトピー悪化をまねく
  • 灰汁の強い野菜は避ける
  • 生野菜のサラダは温野菜
  • カット野菜・化粧野菜はやめよう
  • 糖質を麺類・ケーキで摂取しない
  • 飲酒・お餅は控える、もしくはやめる

上記の項目をすべて実践する必要はありません。

無理することなく日常の食生活を改善していきましょう。

では、各項目それぞれ詳しく解説していきます。

お菓子は食べるのを控える

砂糖が含有されているお菓子やジュースは痒みの原因です。

甘いものの食べ過ぎは皮膚の代謝を阻害する要因です。

また砂糖は肌の「炎症」や「痒み」の原因です。

砂糖を焦がせば赤くなりますよね。熱を与えれば赤くなる砂糖を過剰に摂取すれば炎症をもたらします。

そして砂糖は痒みの原因。砂糖は肝臓で分解されると蟻酸になります。蟻酸は痒みをもたらす成分です。

蟻や蚊に噛まれたら痒くなりますよね? それはこの蟻酸が原因です。

もちろん飲酒やタバコは厳禁。ちなみに酒もタバコも砂糖が含まれています。この際、断酒・禁煙をしましょう。

柑橘類の果物は要注意

柑橘類くだもの果物には美容のイメージがありますが食べ過ぎは禁物。

たとえば柑橘類の果物は痒みを起こします。痒みがひどい時は避けるべきです。

柑橘類の果物には、みかん、オレンジ、グレープフルーツ、レモンがあります。

さらに南国産の果物は身体を冷やすので健康に良くありません。症状が重い人は食べないことです。

赤身や青い背の魚は避ける

魚は青身や赤身の魚よりも、白身の魚を選びましょう。消化が良いからです。

魚は生魚ではなく焼き魚で食べましょう。焼いて大根おろしと一緒に頂きましょう。

なぜ大根おろしなのか。大根は動物性食品の消化を助けるからです。

大根おろしにはアミラーゼ(デンプン分解酵素)・プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)・リパーゼ(脂肪分解酵素)といった魚や肉の消化を助ける酵素が含まれています。

だから焼き魚には昔から大根おろしが添えられるわけです。

乳製品はやめましょう

乳製品は肌に良いと広告でサプリメントが販売されていますね。

腸内環境を整えて肌を綺麗するためにはヨーグルトを食べている人もいるでしょう。

しかし、乳酸菌をヨーグルトで摂取してもアトピーには効果はありません。

なぜならば成人の日本人は乳製品を分解する酵素を身体に備えていないからです。

乳製品を分解する酵素に乳糖があります。この乳糖は授乳期が終わった時期に日本人の身体からなくなるのです。

よって、ヨーグルトを食べても身体内で栄養素が吸収されないのです。

確かにヨーグルトなど乳製品は栄養価が高いですが、身につかないのです。

ヨーグルトや牛乳は栄養食ではなく、あくまでも嗜好品として食べてください。

また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は胃液でほとんどが死滅するので腸にまで届きません。

ついでに言及しますと乳酸菌サプリメントは効果ありません。

善玉菌だけでは役に立たないからです。死菌や日和見菌などがあって善玉菌は機能するからです。

乳製品を摂るなら日本古来からある発酵食品「味噌・醤油・豆腐・納豆」を食べましょう。

*ただし味噌や醤油を選ぶ際は必ず成分表示を見て買うこと。

化学的に製造しているものがあるので注意してください。

排毒が強い玄米はアトピー悪化をまねく

アトピー治しに玄米が推奨されるのは排毒作用が強いからです。

しかし、玄米の排毒作用のせいで強烈に痒くなります。

痒くなって眠れなくなり、悪化してしまうケースは珍しくありません。

さらに、固い玄米はよく噛まないと腸を荒らしたり、便秘になったりします。ですから、固い玄米は一口に100回以上は噛むべきです。

そこまで噛むことが出来なければ白米を食べた方が無難です。

灰汁の強い野菜は避ける

灰汁(あく)の強い野菜は避けましょう。仮性アレルゲンが含まれるこれらの野菜は排毒作用があり痒みの原因になります。

灰汁の強い野菜として春野菜の菜の花や筍があります。

春が旬の野菜である菜の花や筍ですが、これらの野菜を春に食べるには理由があります。

春は排毒の季節です。むしろこの時期に毒素を排泄しないと夏場に辛くなります。

だから春に灰汁の強い菜の花や筍を食べて、排毒を促すのです。

しかし、食べ過ぎると痒みが強くなるので食べ過ぎに要注意です。

他に灰汁が強くて痒みを起こす野菜には、ごぼう、茄子があります。

生野菜のサラダより温野菜

野菜の栄養、特にビタミン、ミネラルに加え、食物繊維やフィトケミカル、酵素は皮膚の修復に重要です。

しかし、野菜は生で食べてはいけません。

生野菜のサラダは身体を冷やします。東洋医学では「冷えは万病の元」です。

また、生野菜は消化が悪いのです。ですから食べるならば排泄の時間帯である午前中にしましょう。夜に食べると負担が重いからです。

野菜にはビタミンや酵素など栄養素が豊富です。

しかし、野菜はよく噛まないと栄養に変換されません。

野菜の栄養素はセルロースなど固い細胞壁に囲まれた細胞の中にあります。ですから、よく噛まないと栄養素は出てきません。

よく噛まないと野菜は単なる食物繊維であって、大便の量が増えるだけなのです。

まとめますと、野菜は煮物にするなど、熱を加えて食すること

加熱することで細胞壁を壊してビタミンや酵素を摂取しやすくするわけです。

味噌や納豆の発酵食品を合わせて献立を立てることで、より酵素を摂取することができますよね。

栄養価の低いカット野菜・化粧野菜はやめよう

現代、野菜の栄養価は驚くほど低下しています。戦後まもない頃よりビタミン・ミネラル含有量は激減しているのです。

野菜だけの食事では十分な栄養が確保されないのです。

「日本食品標準成分表」(初版~5訂)では1950年に「ホウレン草」のビタミンCは150mgありました。

しかし、2005年には35mgに激減しています。

鉄分は13mg→2mgに激減しています。

ビタミンAは8000mg→700mgに、

「にんじん」のビタミンAは13500mgが500mgに激減。

ホウレン草の根っこの赤い部分。これが鉄分を含んでいる部位ですが、今のホウレン草の根っこは赤くないですよね?

昔の野菜って苦くて、繊維が固くて食べづらかったです。レンコンも粘り気があって食べたら糸が引きました。

今では食べやすさ優先で野菜は品種改良されています。

化学肥料や農薬の多用による土壌汚染、旬を無視したビニール栽培や促成栽培が当たり前になっています。

こうして栄養価は激減したのです。

だから肉を減らして和食にしてもアトピー治癒に効果がないのは当然です

スムージーなどサラダをふんだんに食べても「治るきざしが見えない」のも理解できます。

さて、野菜の選び方です。

スーパーのカット野菜は調理から時間が経過し酸化しているため栄養素はさらに減っているでしょう。

また調理時に消毒液が使用されている可能性が高く、化学物質を使用することによる栄養素の破壊が懸念されます。

よって、お手軽なカット野菜はやめましょう。

「苦みがなく食べやすい」と表示されている綺麗なだけの化粧野菜も栄養素は低いです。

よって、野菜はできるだけ低農薬の有機栽培で、かつ旬のものを食べることです。

糖質を麺類・お菓子で摂取しない

ある50歳代のアトピーの女性の方。先日、私に相談に来られました。2年間、肉食だけだったそうです。

でも、アトピーは治らない。

その方はある講師から「人間は肉食動物だ」と教えられ「肉を食べなさい」と指導されたそうです。

私はこの稚拙なレクチャーに驚きました。

まず人間は肉食動物ではありません。雑食です。もし人が肉食動物ならば犬歯がブルドックみたいに発達しているはずです。

歯の種類を見れば人間は何をどのような割合で食べるべきか分かります。

一番、歯の本数で多いのは臼歯。これは穀物をすりつぶす歯です。

次に多いのが前歯。これは野菜を噛み切る役目があります。

そして、4本しかない犬歯。これは肉を食いちぎるため。

この歯の数で人間の主な食は穀物だと分かります。肉は少なくて良いのです。

つまり、一時、流行した糖質制限は不自然なのです。最近では「糖質制限は老化をまねく」と、説そのものに懐疑的です。

糖質は最大のエネルギー源。これを省いて肉で補うのは困難。ですから、糖質は摂取していいのです。

しかし糖質でも白砂糖がたっぷり含まれているチョコレートやアイス、麺類やケーキで摂るのはふさわしくありません。

また、パンといった小麦(粉食)で摂取するのも控えましょう。

糖質は白米(粒食)で摂取してください。

同じ糖質でも粒食の方が分子が大きいのでゆっくり消化されるからです。よって、急激な血糖値の上昇を防ぎます。

お米がアトピーを悪化させることはありません。

糖質制限のやり過ぎは老化をまねくとも、最近いわれているくらいです。

日常の献立の中心は白米にして、

お惣菜を少なく食べるのがベストなのです。

つまり、アトピー食に関してそんなに難しく考えることはないのです。

飲酒・お餅は控える、もしくはやめる

餅身体を一気に温める食品は控えましょう。

身体を一気に温めると血管が拡張し痒くなるからです。

日本酒やビールといったアルコールは避けましょう

あとカレーなど香辛料が含まれたスパイスの効いた辛い食べ物も控えましょう。

香辛料を口にすると身体がほてります。さらに香辛料は時間が経過すれば身体を冷やすので、さらに要注意です。

また、湯気が立つお鍋料理。これは食卓の環境そのものが身体を温めるので顔などが痒くなります。

さらにお鍋料理にそえられる「ゆずポン酢」は痒みを起こします。柑橘類のゆずは痒みの原因になります。

また、意外でしょうがお餅は血管を拡張させるので激しい痒みを起こします

食事制限をしてもすっきり治らない場合、どうすればいいか?

「いくら頑張っても一進一退ばかりだよ」

これは多くのアトピー患者が口にするやるせない悩みです。

「好きな食べ物を我慢しているのに! なぜ治らないの!」

と、ストレスや不満を感じている方もおられるでしょう。

私も20年以上もアトピーで悩みました。ずっと肉や揚げ物を避ける和食でした。

ストイックに口に入れるものを吟味しても、すっきりしませんでした。

アトピー症状期間中の姿と治った後の写真

アトピーの時と完治後の姿

ひょっとして、あなたは「食べたいものを我慢しても治らない」と、お悩みでしょうか?

そうであるならば、さらに深い学びをお薦めします。

次のリンクのページ、アトピーの原因と完治のメカニズムを読んでください。

そして、食事以外の側面を考察してください。

痒みがひどくて、浸出液が出ている場合には食事制限は必要でしょう。

そのような重篤な時期が過ぎれば、新たな考え方でアトピーを認識する必要があるからです。

いつまでも同じ考え方、対策ばかりしていると現状維持の期間が長引くでしょう。

そして、我慢をする月日も続くことになりますから、

新たな学びを始められることをお薦めします。

文責/ 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会会員 渡辺 勲