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アトピー大人のための食事5つの要点

アトピー性皮膚炎で悩む大人の方から食事に関してこのような相談がありました。

「病院の血液検査では食物アレルギーはないといわれました。特に食事気をつけなくても良いのでしょうか?」

食べた食物が原因で、湿疹・下痢・喘息などのアレルギー症状が起こることを食物アレルギーといいます。

食物アレルギーは人が生まれて最初に経験するアレルギー反応であり、年齢別では乳児や幼児に最も多くみられます。

乳児期に食物アレルギーと診断されても、多くの場合、小学校入学時までには自然治癒するといわれています。

ですから、成人になって新たに食物アレルギーになるのは極めてまれです

とはいえ、食生活にまったく気を使わなくても良いのでしょうか? いいえ、それは違います。

では、大人のアトピー性皮膚炎において、どのような食事改善をすれば良いのでしょうか?

それは、食物アレルギー除去ではなくて、現状のアトピーが悪化しない目的で食べ物を選ぶのです。

また、食事改善の秘訣は何を食べるかよりも、省くことが大事です。

タンパク質の過剰摂取が大きな原因

食物負荷試験により、卵や牛乳に対してアレルギー症状があらわれない場合、これらを除去する必要はないとは判断できません。

即時型の食物アレルギーではなくても、免疫機能の異常であるわけですから、食事を正して血液をきれいにして体質を改善していくことが大切です。

アトピーはアレルギーでもあるので、タンパク質の過剰摂取が大きな原因です。

アレルギーを起こしやすい体質を「アトピー素因」といいますが、これは「Ige抗体」を産生しやすい体質です。では、なぜ「Ige抗体」ができやすくなるのでしょうか?

その大きな原因として、食事によるタンパク質の過剰摂取により免疫が異常反応を起こすことが考えられます。

肉、卵、乳製品といった動物性タンパク質は高分子であり、過食をすると未消化のまま小腸にたどり着くことになります。

そうなると、このタンパク質を分解するための腸内細菌(悪玉菌)が繁殖し、アミンやスカトール、アンモニアなどの悪臭を放つ腐敗産物を生成してしまいます。

こうして、動物性タンパク質の食べ過ぎは腸内を腐敗させ、荒らす原因となります。

そうすると、高分子のタンパク質が小腸のバリアーを突破してしまい、血液中に入り込みます。よって血液も汚れます。食養生理論では痒みは血の汚れだといわれます。

これを免疫が異物と捉え、過剰反応を示すようになります。これがアレルギー反応の仕組みです。

アトピー体質を改善するためにも、肉、卵、乳製品はできるだけ食べないことです。(乳児がアレルギーになる場合は、主に母親のタンパク質の過剰摂取が原因です)

魚なら消化の良い少量の白身魚なら食べても良いですが、赤身や青背の魚は食べないようにしましょう。

アトピー症状を悪化させる砂糖・蜂蜜・果物・油脂

砂糖や蜂蜜や果物のように、果糖を多く含むものはアレルギーを悪化させます。

果糖は分解されると蟻酸がつくられ、この蟻酸に肥満細胞が反応して、ヒスタミンを分泌するのです。アトピーのかゆみの原因であるヒスタミンが生まれるのです。

どうしても摂取するのでしたら、甘みや果物でしたらリンゴがお薦めです。

天ぷらや揚げ物は控えましょう。炒め物に使用するなら、純正ごま油を少量使ってください。

水分の摂り過ぎにも注意

水分はトイレの回数が多くても5回くらいまでになるのが目安です。

肌がジュクジュクした湿疹のようなアトピーの場合、水分が多くなると症状がひどくなります。

食事中の水分摂取はなるべく摂らないこと。日常においても常温のものを飲みましょう。

主食に対して副食は半分程度に

食事改善の秘訣に「足すよりも省く」ことと、「よく噛んで少食にする」があります。

ですから、主食1に対して副食(おかず)を半分の割合で献立をします。

以下に、副食の中身における注意を述べます。

ナス科、イモ類、山菜類、ホウレンソウといった野菜は陰性体質で冷え性の方にとって身体を冷やすので食べない

ウリ科もカボチャ以外は控えます。体を冷やす生野菜も食べないように。

痒いのがひどければ、刺激のあるネギや香辛料も食べないことです。

玄米はよく噛まないとアトピーに良くない

アトピー治しに玄米を食べている人もいるでしょう。しかし玄米食をしても噛まなければ意味がありません。

むしろ、白米に比べて消化のよくない玄米は、よく噛まないと胃腸をはじめ内蔵器官に過度の負担をかけることになります

アトピー性皮膚炎の方は胃腸の状態が良くありません。だから最低、100回噛むことが必要です。そうなれば少食にもなります。

玄米を食べると排毒作用が強くて一時期アトピーがひどくなります。これは一過性のものですが、あまりにも悪化症状がひどいケースならば、半搗き米や胚芽米に変えて調節しましょう。

そうして排毒作用を抑えて、ゆっくりと玄米を食べるようにしていくのです。

食事改善をしても肌が良くならない場合、それはどうしてか?

「食べたいものを我慢しても肌が良くならない」

そんな声をよく聴きます。あなたはいかがでしょうか?

もし、そうでしたら食事改善は対処的な方法だからです。

つまりアトピーの本質的問題を変容させていないからです。

私も含めて多くの方は食事で治したのではないのです。

食べたいものを我慢しても結果がでないケースのために、アトピーの原因と克服のメカニズムのページを用意しましたので、合わせて読んで根本解決を目指しましょう。

NPO法人日本成人病予防協会会員 健康管理士 渡辺勲