ステロイドの長期間の使用によりヘルペスや黄色ブドウ球菌感染症の罹患リスクは高まります。
たとえ間隔を空けて塗っていても、何年も何十年もわたって薬を塗っている方は、このページを読まれてください
ステロイドは免疫抑制剤。免疫が低下するリスクがある
ステロイドの炎症を抑える効果は素晴らしい。
しかし、だからといって手足の関節や首に炎症がポツポツと出る度にステロイドを塗る。気づけばステロイドなしでは安心できなくなった人が大勢います。
なかにはステロイドを5年も10年も塗り続けている人がいます。
たとえ「たまに使う」と断続的に使用する場合でも「幼い頃に発症してから数えて20年以上、ステロイドを手放せないでいる」といった方も珍しくありません。
私に相談しに来られたある女性は「家族で旅行に行くたびに心配になるので必ずステロイドを持っていきます」といっておられました。
つまり安心、お守りのイメージをこの薬に抱いておられるようです。
この女性も最近、アトピーが顔に爆発的に発症したそうで、この日に備えて保管していたステロイドを塗ったそうです。
だが、それはつかの間の安堵。これからもステロイドに頼らないといけないのかといった不安が彼女を襲います。
そうです。誰だって初めはステロイドを塗ってすぐに治るのを期待しているものです。
だが現実では「なかなか、ステロイドを長期間塗り続けても、治らない」「できれば薬をやめたい」
私に相談する人は、そんな人ばかりです。
しかし現実にある辛さばかり見て、なかなかステロイドを手放すことができない。
さらに肝心のステロイドを塗り続けることで生まれる副作用について、みなさんあまりにも無知であることに私はいつも驚かされます。
つまり、
ステロイドについてみなさんよく知らないまま使っています。
ステロイドは免疫抑制剤です。つまり身体の免疫を低下させることで皮膚の炎症を抑えることができるのです。
よってステロイドを塗ることで身体だけでなく皮膚の免疫力も落ちます。
すると、皮膚はウイルスや細菌の攻撃にさらされやすくなります。
そもそもアトピーの肌は荒れていますので皮膚のバリア機能は低下しています。
では、その皮膚のバリア機能とはなにか?
それは、肌表面にある皮脂膜や角質層を指します。
これが肌表面を弱酸性に保ちウイルスや細菌の繁殖を防いでいます。さらに水分蒸発を防ぎ乾燥肌にならないようにしているのです。
しかし、
アトピーの肌はこれらのバリア機能が低下しています。
そこへ、
免疫を抑制する作用のあるステロイド剤を塗ると、免疫が下がるので、さらにバリア機能は低下します。
したがって、
ステロイド剤を長く使うことで、黄色ブドウ球菌やMRSAや緑膿菌が肌で増加、ヘルペスやカポジなど感染症にかかるリスクが高まるのです。
通常なら肌にとって問題にならない細菌やウイルスなのですがステロイド剤を長く使うことで新たな肌トラブルに見舞われ、回復が遅れることになりかねないのです。
ちなみに私もステロイドの飲み薬を飲んでヘルペスを発症の経験があります。カポジの診断を受けたこともあります。
それぞれ医師から「ステロイドの副作用です」といわれました。
顔がアトピーの上にヘルペスが目の周りに発症した時は、まさに泣き面に蜂でした。とても辛くて心が悲しみでしみました。
そんな苦労を25年以上も経験してしまった私でしたが、 最後はステロイドを手放すことができました。
今は完治から6年以上経過しても再発もなく普通の人と同じ生活をしています。
私は何をしたのか? 知りたい方は次のページ→アトピーの原因と克服のメカニズムを読んでんで普通の生活を手にいれるを読むことをおすすめします。
ステロイドは薬。効果もあるが必ず副作用もある。
ステロイドを塗りたくて塗っているひとはいないでしょう。
みなさん仕方がなくステロイドを塗っているのです。
アトピー患者にとってステロイドを塗る目的はアトピーを治す以外にないでしょう。
しかし、
ステロイドは免疫を抑制し炎症を抑える役割しかありません。
つまり、
ステロイドがアトピーを根本的に治すことはありません。そこの役割と限界を見極めることです。
でも、
アトピー患者は常に冷静さを失っているので「ただ塗って今の辛さをしのぐ」しか考えないものです。
だからこそ、自分の身を守るために皮膚科医にステロイドについて次の質問するべきです。
「わたしはいつまでステロイドを塗らないといけないのですか?」
「私のアトピーはいつ治りますか?」
私も医師に質問をしましたよ。
私の場合はこんな質問が帰ってきました。
「あなたのアトピーは慢性病や!」
どれだけステロイドを処方してきたあげく「慢性病だから治らない」と告げられた時、私はやるせなさと憤りを感じました。
もうその皮膚科に行かなくなったのは言うまでもありません。
ですから、
みなさんも、ステロイドを塗りながら、他の対策をするべきです。
医師だけに頼るのはやめた方がいいと思うのです。
いいですか?
病気は医師が治すものではなく、ステロイドといった薬が治すのではありません。
最後はあなたの身体が治すのです。
ステロイドを塗ってもいいですよ。
しかし、
あなた自身がやるべきことをしなければ治りません。
だからといって、
食事改善や漢方薬をいくらやっても治らないのがアトピーの実相です。
いつかはステロイドはやめないといけない。
薬で維持される健康を望むのは誰だ?
少なくともあなたはそんな人生は避けないといけない。
しかし急にステロイドをやめるのは危険です。
では何をするべきか?
まずはあなた自身がしなければいけないこと、これを知ることです。
わたしはステロイドを塗らずに最後は治したのですから、
知りたい方は次のページ→アトピーの原因と克服のメカニズムを学んで普通の生活を手にいれるを読むことをおすすめします。
皮膚科はステロイドの感染症リスクをあなたに説明しただろうか?
だからといって医師や皮膚科を責めても仕方がない。やはりあなたは学ぶべきなのです。私も無知でした。だから25年あまりもアトピーで苦しむことになった。
下の写真はアトピーで苦しんでいたころの私です。
私は中学1年生から36歳までアトピー。3回の激悪化を経験。失業することもありました。もちろんステロイドも塗りました。ヘルペスやカポジに感染、その度に努力が無駄になったように思えて落胆で死にたくなりました。
しかし今ではこんなにきれいになりました。
ステロイドを手放す日を引き寄せるには「アトピーを完治させた人」から学ぶのが一番です。まずは次のアトピーの原因と克服のメカニズムを必ず読んでください。
ステロイドを10年も顔に塗って、いつも顔を赤黒くさせている人に会うたびに思います。今からでも遅くない、不信感ばかりつのらせても意味がない、と。