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漢方クリームのステロイド混入問題への考察

かつて横浜にあった山口医院が非ステロイド外用剤と称して「漢方クリーム」を販売していました。

とても良く効くということで人気がありました。

ですが、クリームにステロイドを混入していたことが国民生活センターの調査で判明したのです。

漢方クリームといいながらステロイドでは最強ランクの「プロピオン酸クロベタゾール」が混入されていたのです。

この事件があってから、数年が経過しています。

でも、いまだに「私が使っていた漢方クリームにステロイドが含まれていたのです」という声を何人かの患者さんから伺うのです。

まだ、このような事例があるのかと、医療機関への不信がつのりました。

そして患者側も意識を変える必要があるのでは? と思うのです。

薬を塗り続けてもいいの?

私は漢方クリームと言いながらステロイドが入っているクリームを処方する医院を許せません。

しかしながら、クリームの使用者にも私はいいたいことがあります。

事件当時、2年間も漢方クリームを塗っているお子さんがテレビに出ていました。

クリームを塗ることを中止したので抑えられていた痒みが悪化してしまった。

「ママ!痒いよ!クリーム塗って!」って泣きながらお母さんに懇願するお子さんの映像に私は胸を痛めました。

さらに、お母さんが「掻いたらダメ!」と叱るのです。

お子さんからすれば痒いから掻きたいわけです。でも叱られるのです。お子さんからすれば理解できないことでしょう。

しかしお母さんからすれば掻くことはアトピーの悪化につあがるわけだから、お子さんが掻くことを叱ってやめさせるわけです。

「お母さんは今まで塗ってくれたのになぜ塗ってくれないの?」

「お母さんが塗ってくれないから痒くなるのに掻いたら怒られる。じゃあ塗ってくれればいいのに......」

こんなお子さんの切ない心境に私はとっても悲しくなりました。

しかしこのお母さんはお子さんが掻こうとする手を払いのけるのです......!

お子さんからすれば「なんで怒られるのか」意味がわからないでしょうね。

大人の事情を押し付けられるお子さんがかわいそうです。

「大人の事情」とは素早く痒みを抑えたい、というものです。

もちろん、辛い症状を抑えたいお気持ちはわかります。

私が指摘したいのは、

「薬を塗り続けること(常用使用)に疑問を持たなかった」ことです。

先ほどのテレビの取材を受けられていた、お子さんは2年間も薬を塗っていたのです。

また、漢方クリームやステロイドを塗っておられる方の多くは長期間、薬を塗っておられます。

それは、症状を抑えたいがゆえです。

でも、いつかは薬を手放すことを考えていけないのに、良く効くことに魅了されている。この考えに「それでいいのですか?」と指摘したい。

効果があれば副作用は必ずあります。これは漢方であっても当然です。

楽になるからと、薬をだらだら長期に塗り続けると、いつかは副作用の重みに耐えきれなくなるでしょう。

「薬を塗れば治る」意識を改めよう

そもそもアトピーは薬「だけ」では治りにくいです。

「アトピーをはじめとしたアレルギー疾患は薬で治すものでない」この発言は西洋医学の限界を知る私の懇意の医師のものです。

ちなみに1980年代以前、皮膚科は非常に珍しかったのです。

皮膚疾患は内科が担っていたからです。

しかしステロイドが登場してから皮膚科があちらこちらに出来始めたのです。

なぜか? それはステロイドが登場したからです。

その皮膚科ーステロイドでアトピーが治癒できれば、ここまで患者は増えないでしょう。

でも、信じられるものが他にない。だから、その即効性に頼ってしまう患者さんも多いのも私は知っています。

そうはいっても、副作用が気になるから薬を手放したいー切実な想いも合わせてもってられることも知っています。

ならば、症状の表面だけにアプローチするのではなくて、アトピーの本質を知ることをおすすめします。

漢方クリームであってもステロイドと同じです。薬とは症状を抑えるだけの対処療法に過ぎないから。

ここを押さえておかないと、第二、第三の「漢方クリーム」は名前を変えて「あなた」の前に登場するでしょう。

ちなみに、10年くらい前に「ノンアトクリーム」にステロイドが混入されていたトラブルがありました。

それも、良く効くクリームだったので人気があったのです。

よくいわれるのが「良く効く薬ほどこわいものはない」ーこれは真実です。

「早くすぐに治したい?」

「早くなんとかこの状況を変えたい」からと即効性のあるものに安易に飛びついて「頼り続けた」その代償は大きいー山口医院の事件からそういえると思います。

もちろん、患者を欺いた医院には問題がある。しかし、患者側も騙されたことの悔しさから学ばないと同じことを繰り返しかねない。

悔しかったら学べ。それしかない。アトピーを治したければ学べ。医師に薬に依存していては絶対に治らない。患者本人がやらなければいけないことがあるから。

そんな偉そうにいっている私も即効性を求めた時がありました。

北京旅行で買った漢方薬を飲んで、顔が真っ白になるほど劇的に改善したのです。

とても嬉しかった。はい、私も早くすぐに治したい気持ちが強かったです。

しかし飲んですぐにヘルペスの副作用で苦しみました。

痒みさえなくなれば良いのだ! とにかく早く治したい人ほど、あれこれ対策をしては失敗されています。

やはり、見た目の症状に一喜一憂せずに深い本質をつかむことをおすすめします。

そんな私は中学1年生から36歳までこんな状況でした。

アトピーのおでこ

今ではこんなに元気になっています。もちろんステロイドも漢方薬も食事制限も一切しないで、すっきり完治出来ました。

アトピーが治った後の姿

私は騙された悔しさは人一倍よくわかります。

人を恨むより、まずはアトピーを通じて学び成長していただきたい。

アトピーの本質を学んで現状を根底から変容させたい方はこちら→アトピーの原因と完治のメカニズム

アトピーはアトピーの実相を学ばなければ絶対に完治しないことを完治経験者の私は断言しておきます。

NPO法人日本成人病予防協会会員 渡辺勲