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アトピーが顔に出ている人へ

左側が顔にアトピーがあった当時、右側が治った後の写真

顔にアトピー性皮膚炎が発症している頃(左側)。右側がアトピーが完治した現在の私です。

「アトピーの炎症で顔が赤い。薬を塗っても消えない」

「顔が痒くて仕事に集中できない」

そう悩まれて、鏡にうつる症状を見て悩んでおられますか?

でしたら、アトピーが顔に発症する原因を知って、対処していきましょう。

そもそも、なぜ顔の赤みが引かないのでしょうか?

どうして、ステロイド剤を塗っても痒みがおさまらないのでしょうか?

まず、この点について改善していくには、まずは日常の食生活に気をつけることです。

皮膚の色艶を見て内臓の様子や食べ物の影響を探る望診法という手法があります。

この考えによれば、顔の炎症や痒みの原因は「油脂・砂糖の過剰摂取」といえるのです。

さらに、アトピー肌の特徴は皮膚が乾燥していることです。

皮膚の乾燥が激しいと、顔は赤くなり、炎症も痒みも悪化します。

ましてや、顔の皮膚は薄いため乾燥しやすいです。乾燥は痒みの大敵。ですからスキンケアをまったくしない「脱保湿」はやめましょう。

お風呂上りや朝起きた時、顔はつっぱりませんか? それは乾燥しているからです。

ですから、スキンケアで保湿をすることはとても大切です。外出先でもこまめに化粧水で保湿してください。

のちほど詳解しますが何で、どの手順でスキンケアをするかも知っておいてください。

また、皮膚が薄い部位だけに薬の成分や化学物質を吸収しやすいですので、ステロイドといった薬剤や化学物質を含んだ日用品についても知識を高めましょう。

私も上の写真のように、顔全体がカサカサと乾燥して、色素沈着で肌が赤黒かったです。

おでこの皮が厚くもり上がり、シワが深くなりました。目の周りが痒くて赤く腫れていました。

隠せないところだけに辛かったですが、今では潤いのある白い肌になっています。

では、これから顔に発症したアトピーの原因と解決方法を解説します。

まずは悪化要因を避けることから始めましょう。

アトピーの顔の炎症と痒みを食事によって解決していく方法

ドーナツにバツのマークアトピー性皮膚炎が一番治りにくい部位が首から上といわれています。

ではなぜ、治りにくいのか?

そもそも、顔が赤くなったり、痒みを引き起こす要因とはなにか?

望診法や食養生(食べ物で病を癒す理論)をもとにして解説します。

まずは炎症、次に痒みの原因と対策について説明していきます。

顔の炎症の原因となる「油脂・脂質・砂糖」

あなたは「油脂や脂質」を多く含む食べ物を食べ過ぎていませんか?

「砂糖」をたっぷり含んだお菓子やジュースが好きではありませんか?

もし、そうだとしたら、これらの食品は減らしていきましょう。

首から上の皮膚症状は「油脂・脂質」「砂糖」の過剰摂取が原因と考えられているからです。

まずは「油脂・脂質」から述べましょう。

油は水に浮かびますよね。上昇する性質が油にはあります。

食事に含まれた油が身体の上へ、上へとあがっていった結果、顔にアトピーが出ることになります。

から揚げやフライ、ポテトチップスなど油脂を大量に含んだ食品の摂取は減らしましょう。

では、砂糖についてです。砂糖は熱を与えれば赤く焦げますよね? 食養生では「人は食べたものでできている」とされています。

ですから、砂糖の過剰摂取は肌を赤くさせます。赤い顔が気になるのでしたら、甘いお菓子やジュースは減らしましょう。

「油脂・脂質・砂糖を要因とする皮膚炎はしつこい」と食養生ではいわれています。ゆえに首から上は治りにくいのです。

私が患者だった頃、漢方医からこんな説明を受けました。

「カロリーの高い食品は熱量が高い。だから皮膚が乾燥してしまう」この独特の説明を今でも覚えています。

脂肪の多い動物性タンパク質をさらに油で揚げた食品はできれば避けたいですね。焼き魚に替えるなど食事に工夫をしてください。

顔のかゆみの原因となる食べ物とはなにか?

「前髪の生え際」「おでこ」「眉毛」「こみかみ」が痒くないですか? これらの部位は毒素が排毒されるところであり、痒くなりがちです。

ここで東洋医学におけるアトピー性皮膚炎の考え方のひとつを説明しましょう。

かゆみの原因のひとつに食品の過剰摂取があります。

食べ過ぎると身体内で食毒とよばれる毒素になります。

肝臓など通常の解毒作用が弱っている場合、毒素は身体内部で滞留します。

身体内部で毒素が溜まると内臓に良くない影響を与えます。

これでは危険ですから、自然の摂理として毒素を応急的に器質的に弱い皮膚に排泄するのです。

よって肌が痒くなったりと、皮膚炎の症状がでるのです

顔には特に「油脂・脂質・砂糖」の毒素が排泄されます。

今まで述べてきた通り、やはり過剰摂取は良くありません。

まずは、から揚げやフライ、マヨネーズやドレッシング、清涼飲料水、お菓子やスイーツは食事から減らしましょう。

とりわけ、砂糖はかゆみの原因です。

肝臓で解毒されると蟻酸という成分に分解されます。

蟻酸は痒みを引き起こす成分のひとつです。

蟻や蚊にかまれたら痒くなりますよね? それはこの蟻酸のせいなのです。

顔の各パーツ別 アトピーの原因となる食事とは?

ほっぺたが炎症して痒いですか?

唇が切れていませんか?

他の各部位の症状と食べ物との因果関係を下のイラストで解説していますのでチェックしてください。

頬や唇など部位別のアトピーの原因

望診法では肌の状態を見て食事の偏りを知ることができます(上のイラストを参照)。それぞれの部位で原因となる食品は違うのです。

 

頬は卵の食べ過ぎ。甘いもの・動物性食品を控えましょう。

ほっぺたが赤くなっていて、乾燥していたらクッキー・ビスケットは控えましょう。

唇の上唇が切れて荒れていたら胃が弱っているといえます。過食に気をつけて、よく噛んで食べましょう。

下唇は腸の不調です。便秘がちではありませんか? 適度な運動と食物繊維を食事に取り入れましょう。

あごのフェイスラインは魚の食べ過ぎです。

額(おでこ)が痒ければ甘いお菓子と果物は減らしましょう。

ステロイドの知識を高めよう

顔の皮膚は薄いため薬剤の吸収量が高く、ステロイドの影響を受けやすいといえます。

なのにステロイドの知識が不足している方が多いことに気づかされます。

まずは、ステロイドには効果もあります。しかし、副作用もあることを知っておきましょう。

日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2016年版)」129ページにおいてもステロイドの副作用について以下の通り記述されています。

局所的副作用については、皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイドざ瘡、ステロイド潮紅、多毛、皮膚萎縮線条、細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症の悪化などが時に生じるが、皮膚萎縮線条を除いて多くは中止あるいは適切な処置により軽快する。

引用元診療ガイドライン

では、上記の引用を解説しましょう。

皮膚萎縮とは肌が薄くなることです。皮膚が薄くなれば皮脂やバリアも薄くなるので乾燥してしまい、痒みが増すのです。

ステロイドざ瘡とはニキビのことです。

ステロイドを顔の表面に塗布されている方も多いでしょう。ですから、薬について患者もしっかり把握する必要があります。

さらに、ステロイドについてもっと詳しく知りたい方は、

ステロイドはアトピーを治すのか? なぜ脱ステでリバウンドが起きるのか?をお読みください。

まずは化粧水によるスキンケアから始めましょう

アトピー肌は皮膚バリアが弱くなっているため水分蒸発が激しいです。スキンケアによる保湿は不可欠です。

なぜならば、乾燥肌になれば「痒みを感知する神経線維」が表皮に向かって伸びやすくなり、ますます痒みがひどくなるからです。

下の図を見てください。皮膚が乾燥すると表皮にあるケラチノサイトという細胞から出る神経成長因子(NGF)が増大するので、神経線維が表皮まで伸びます(イラスト参照)。

アトピーの皮膚の状態

健康な肌の場合、痒みをつたえる神経線維は表皮と真皮の境界線までしか伸びていない。だが乾燥肌になると表皮の角層直下まで伸びてしまう。

神経線維が表皮まで伸びるとどうなるでしょうか?

外部環境(ハウスダスト・ダニ・細菌)からの刺激に過敏に反応してしまうことになり、痒みが誘発されます。

ですから、いわゆる脱保湿はアトピーに逆効果です。スキンケアは、こまめにやりましょう。

スキンケアの第一の目的は乾いた肌に水分を与えて潤すことです。ですから、何でスキンケアをするかといえば、化粧水を使って行いましょう。

そして大事なのが、スキンケアの手順です。

まずは「先に化粧水を塗る」ことです。それから、クリームを塗って水分蒸発を防ぐこと。この順番でスキンケアをやりましょう。

洗顔に石鹸を使うと乾燥肌になることに注意しましょう

石鹸にバツのマーク石鹸には優しい、安全なイメージがあります。

合成洗浄剤に比べると安全なのですが、石鹸はアルカリ性ゆえに皮脂を奪ってしまうのです。

健康な肌は弱酸性に保たれています。だから、細菌やブドウ球菌の繁殖を抑えることができるのです。

しかし、石鹸で洗うと、肌がアルカリ性に傾きます。通常、肌がアルカリ性になっても、短時間で弱酸性に戻ります。

ですが、アトピーの場合、皮膚の回復機能が低下しているので、細菌やブドウ球菌の繁殖を許してしまいます。

また、アルカリ性の石鹸は肌の皮脂を奪います。よって、石鹸で洗顔すると肌がつっぱる感じがするのはそのためです。

ちなみに石鹸は固形タイプ・液体タイプがあります。

成分表示に「石鹸素地」「脂肪酸ナトリウム」と書かれていたら、固形・液体とわず石鹸です。

「ならば、弱酸性のビオレUな大丈夫かな」と、思いましたか?

その考えは短絡的です。

商品を購入する際は、必ず成分表示を見て肌にとっての有害成分をチェックすること。

チェック方法は次の章で説明する方法で十分です。

ちなみに、洗顔は手でつくった泡で優しく洗いましょう。

泡をのせるだけでもいいです。こすらないでください。

では、スキンケア用品をどう選ぶか? お伝えします。

スキンケア用品に含まれる化学物質に気をつける

スキンケア用品に含まれる化学物質が皮膚の炎症を促進する恐れがあります。

なぜならば、皮膚のタンパク質変性作用が起きる可能性があるからです。

タンパク質変性作用の一例が金属アレルギーです。

ネックレスをつけた跡が赤くなるのは、金属成分が溶けることで肌が火傷したからです。

この火傷はタンパク質が変性されて起きるのです。

同じことがスキンケア用品やファンデーションに含まれる化学物質で起きるのです。

とりわけ、顔の肌は敏感でデリケートです。

化学物質に過敏に反応しやすい。

ある透過性試験によると額(おでこ)は腕よりも6倍も吸収性が高かったのです。

角層の数が「手の平や足の裏」では100層以上もあるのに対して、顔面は10層以下しかありません。

また、角層には天然保湿因子(MMF)と呼ばれる肌の潤いを保持する機能があります。

角層(皮膚の表面の層)でダメージがあれば潤い保持機能は低下します。

ですから、スキンケア用品を購入する際は必ず成分表示を確認しましょう。

成分表示の見方は次の章で説明します。

成分表示を見てアレルギーを引き起こす指定成分を避ける

(旧)薬事法(現、薬機法)では過去にアレルギーを引き起こした化学物質を102種類指定しています。

これを指定成分といいますが、102種類も知る必要はありませんので、以下の言葉が成分表示にあれば避けるようにしましょう。

スキンケア用品の容器の裏にある成分表示でこれらの言葉あるかチェックしましょう。

「硫酸」「スルホン酸」

「安息香酸」

「フェノキシエタノール」

「PG」「BG」「パラベン」

洗顔フォームやバスソープ、ファンデーションやマスカラ、アイシャドウ、口紅といった化粧品も成分表示を確認するべきです。

「硫酸」「スルホン酸」とは硫酸系界面活性剤・スルホン酸系界面活性剤のことです。

これらは洗浄力が強いため皮脂も洗い流してしまいます。

バリア機能を破壊して乾燥肌になる恐れがあるでしょう。

PG」「BGは保湿成分として使用されています。

PGとはプロピレングリコール、BGとはブチレングリコールの略です。

安息香酸」「パラベンは防腐剤です。

パラベンは何種類もあってメチルパラベンがよく商品に使用されます。

「パラベンフリー商品」に使われるのが防腐剤フェノキシエタノールです。

パラベン不使用といいながら防腐剤であるフェノキシエタノールが使われています。

フェノキシエタノールは指定成分ではありませんが気をつけたい成分です。

「無添加」「オーガニック」はアトピー肌に優しいの?

無添加のスキンケア用品は肌に優しい感じがしますよね。しかし、その名称にこだわる必要はないでしょう。なぜならば、無添加といっても化学物質が入っている可能性があるからです。

そもそも、無添加の意味とは何でしょうか?

無添加とは薬機法(旧薬事法)が指定するアレルギーを起こす恐れのある化学物質102種類を含んでいないだけなのです。

当然ながら102種類以外にも化学物質はあります。

ちなみに、EUでは5000種類、アメリカでは800種類の有害化学物質が法律で指定されています。

日本は基準が甘く102種類しか指定されていません。

よって、諸外国で使用を禁止している化学物質が「無添加スキンケア商品や化粧品」に含まれているのです。

なお、オーガニックにある「安全なイメージ」それには明確な根拠はありません。

化粧品は厚生労働省所轄の法律によって規制を受けています。

しかし、法律にはオーガニックの定義はありません。

つまり、企業が自前で「これはオーガニック商品です」と主張しているだけなのです。

オーガニックにも化学物質が含まれている恐れがあるわけです。

とはいえ、心配し過ぎる必要はありません。

今使われているスキンケア用品で不具合がなければ、そのまま使用されてもいいでしょう。

化学物質の過敏症でなければ、できるだけ低刺激のものを使用するという気配りだけで十分です

化学物質が含まれていないスキンケア用品を使ってもアトピーが治らない人はとても多いからです。

色素沈着を防ぐために紫外線には気をつけよう

アトピーで皮膚の炎症があった部分は色素が沈着しやすくなっています。

その原因ですが、炎症がひどいところほど、メラニン色素が皮膚の深い層に落ちているからです。

健康な肌の状態でしたら、肌のターンオーバーの働きによって1か月もするとメラニン色素も取れます。そして元の肌の色に戻ります。

しかし、アトピーの強い炎症が繰り返されていると、皮膚の深い層にメラニン色素が落ちてしまうのです。

ですから、メラニン色素ができてしまう紫外線には気をつけましょう。

また、たくさんメラニン色素ができる場所ではシミになりやすい。

さらに長年、紫外線を浴びと肌の弾力を形成するエラスチンという線維が変性します。よってシワが増えてしまいます。

顔は日光があたるので紫外線対策をしっかりする必要があるのです。

日焼け止めと塗り薬はどちらを先に塗ればよいか? 塗り方と量は?

紫外線対策には日焼け止めを塗るのも一考です。

ステロイド等、薬を塗る必要がある場合は先に薬を塗ってください。

そして日焼け止めクリームを塗りましょう。

顔に日焼け止めを塗る場合の説明をします。

液状タイプの日焼け止めでしたら、1円玉2つ分くらい、クリームならそれより少ない量を手のひらに取ります。

そして、おでこ、鼻の先、頬、あごにのせて、広げていきます。

もちろん、日焼け止めクリームを塗ることで違和感があれば使用を停止してください。

そして、色素沈着を取るにはアトピーを治すことが一番です。

そのために、次の章をお読みください。

「何をやっても治らない」ならば、どうすればいいか?

「すっきりと治らない」と、お悩みの方は多いです。

そのような場合は、まずは冷静になってください。

焦りながら手当たり次第に対策をしてしまうのは良くありません。

そこで、やって頂きたいのがアトピーを引き起こしている本質を知ることです。

「目に見える肌の状態がアトピーではない」からです。

その具体的な内容はアトピーの原因と完治のメカニズムで順を追って解説していきます。

NPO法人 日本成人病予防協会会員 渡辺 勲

望診法指導士