セミナー「なぜ、アトピーはあなたから立ち去らないのか?」を11月18日に開催しました。
いちばん遠いところからお越しになられた方は愛知県でした。
始まる前に皆さんの参加目的をお聴きしました。皆さんが口々にいわれたのが講座の主催者である、私に会いたかったから、それが参加の目的だったのです。
それは、どうしてですか? と問いかけることを私はしなかったのですが、おそらく完治を果たした人間に会いたかったのだろうと思います。
さて、あなたはアトピーと診断された時、どう思いましたか?
結構よく耳にするのが「もう人生おわった」「どうすればいいんだろう」といった絶望に似た落ち込みなのです。
アトピーは不治の病である……患者はそう信じ込んでいます。
ゆえに、私に会いたかったといってくださるのだと、私は推測したのです。
もっといえば、みなさん現状から”脱線”したいのでは? と思いました。
マスクをして顔を覆って自宅と職場と皮膚科の往復だけでは、現状は打開できないと私は強く思います。
「じっとこらえて耐え忍ぶ」「現状を維持するに精いっぱい」の状態からスルッと”脱線する”抜け道があったなら……。
そんな思いを抱えて遠いところから私の講座にお越しになられたと思うのです。
病院に行って、次の予約を入れて、家に帰って、薬を塗って、また予約日に行く……私もそうでしたが、惰性になってませんか?
そういった決められたことを守る行動規範では”脱線する”のは難しいと思うし、抜け道が目の前にあっても気づけないものです。
そして、さらに、
あるモノが抜け道に気づけなくさせている。
なんだと思いますか?
今あなたが手にしているものです。
そう、「スマホ」です。
ちなみに、私がアトピーを完治した時、スマホなぞありませんでした。
ネットはあってもダイヤルアップ回線という低速なものでした。
ネットをする度にいちいちモデムを通じて電話を掛けるんですよ。
ホームページと当時よんでいたwebサイトは今と比べて情報量が少なく、かつ信頼できるものではありませんでした。そもそもネットを参考にして行動したり知識を深めたりする習慣がなかったのです。
ブログやFacebook、ツイッター、インスタといったSNSもありませんでした。
アトピーを解説するセミナーも書籍もあったかも知れません。でも、SNSがないので「こんなイベントがあるよ」「この本、役に立った」といった情報がまわってこないのです。
ほんと、アトピー情報なんて目に耳にしないのですよ。皮膚科も薬を渡すだけで何も教えてくれませんでしたから。
私の周囲を見渡しても、アトピー患者はおろかアトピーを治した人もいませんでした。手本になる人もいないし、アドバイスをくれる人も皆無でした。
でも、私はアトピーを治したのです。
正直申しまして、いまこのページを読んでおられるあなたの方が、当時の私より断然、情報量も知識もあると思いますよ。活性酸素という言葉すら知りませんでしたから。
しかし、デメリットの陰にはメリットが隠されているものです。
情報を取得する機会すらないのはデメリットでしょう。しかしメリットの方が大きかったと、当時をふりかえって思います。
なぜだと思いますか?
情報や知識を身に着けるのは大いに結構です。が、それらを増やせば増やすほど発想力は乏しくなるのです。なぜならば、アトピーのエクリチュールにとらわれて、限定された文脈で語られる「視点の高さ」でしか世界を認識できなくなるから。
ましてやネットにあふれる情報の多くは対処的なものが多く、どうしても「視点が限られてしまう」
だから、”脱線”できない。
視点が低く限定的だから”抜け道”に気づけない。
よって、同じことの繰り返しになる。
そうではなくて、
これまでのあなたから”脱線”していくために、高い視点から「アトピーとあなたのつながり」を溶かしていったのが、このセミナーでした。
リクエストにこたえて来月12月15日、年内最後のセミナーを開催する予定です。
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