アトピーの原因は2つある

あなたが自覚できていないアトピーの原因

携帯電話

無料電話相談を受付けていた頃に使用していた携帯電話。電話が鳴らない日はなかった。

私は2005年から10年近く、「アトピー無料電話相談」を実施してきました。

多い日で、4~5回くらいの相談のお電話をお受けしていました。

平日の午前中は主婦の方、夕方になると、中学・高校生の方のお電話が多かったです。

子どもたちは遠慮しながらも重苦しい気持ちを私に吐露されました。

子どもたちの言葉にならない悲しみを感じるにつけ、私は心が締め付けられる思いを致しました。

「親に対して申し訳ない」

「アトピーが身体に広がっているのを親に隠している」

「自分のアトピーのことで親に迷惑をかけたくない」

切ない想いに満ちた声が今でも耳に残っています。

休日になっても相談の電話はやみませんでした。

そして、私の携帯電話は夜になっても鳴りやみませんでした。

深夜に無言の電話もありました。私がでる度に電話を切られるのです。

やがて携帯のバイブレーションが静かになり、やっと私も眠ることができました。痒みがおさまったのでしょうね。

こんなびっくりすることもありました。

電話にでるといきなり「早く治し方教えろや!」と怒鳴りつけられたのです。

怒ることで私とつながりたいのでしょう。人は「つながる」ためには怒りすらも使いますから。

怒りまじりに議論をぶつけてくる女性……。

日常の鬱積を吐き出すかのように怒声と罵声を私に浴びせる男性……。

それでも私は話を聴いていました。

今思えば、私は身を削って相談に応じてきたかのようです。

電話相談はおひとり2時間もかかること、珍しくなかったですしね。

こうして、私自身の生活がしづらくなりました。

ですので、10年近く運営してきました無料の電話相談は現在、お休みさせて頂いております。

しかしながら、電話相談の営みが私の活動の原点になっています。

なぜなら、電話相談で気づいたことがたくさんあったから……。

私が気づいたこと。その中のひとつをあげると、

「自分が自覚できていないアトピーの原因」を放置したままでは、いつまでも悩みは解消されない

これはとても重要な視点です。

同じ地点で堂々巡りをしていませんか?

電話相談でいただくご質問に答えると「では、これはどうなの?」と必ず聞き返されます。

「質問A」に回答すると「では質問Aの2は?」といった具合です。

回答しても「じゃあ質問Aの3は?」「Aの4は?」となるのです。

では、ここで問題です。

そのような芋づる式に質問することで、そして回答を得ることでアトピーは治るでしょうか?

いいえ。

そうはならないでしょう。

なぜならば、同じ地点で堂々巡りをしているから。

どういうことか?

悩みが深くなればなるほど、本人が気づいている気づいていないに関わらず、人はその悩みに同一化しているものです。

寝ても覚めてもずっとアトピーのことを考えてしまう方も多いでしょう(私もそうでした)。

そうなると頭の中は「問題」ばかりになってしまう。

その「問題」を解決して、また「問題」があらわれて解決する。そしてまた問題を解決してまた解決する……。

そう、堂々巡りになるのです。

これが、終わらない芋ずる式の質問にあらわれるわけです。

質問への回答をいくら聞いても不安が手伝って「でも、うまくいかないかもしれない」「じゃあ、どうすればいいの」と、「うまくいかないかもしれない」「どうすればいいの」が頭に浮かんできてしまう。

だから、問題解決が「終わらない。」

ですから、”そこ”から抜け出さないといけないのです。

しかしそうはいっても「今、直面している悩みをどうにかしたい」となってしまうのも理解できます。

しかしながら、

今、感じている辛さだけに向き合うのは、先ほど述べました通り、同じ地点で堂々巡りに終始してしまう。そして、変り映えしない、治る兆しがないままに年月が過ぎてしまうことになりかねません。

だけど、どのような商品を使えば治るのか? といった具体的な対処を知るのは当然であって、対処法がわからないから治らないのではないか? と思われたことでしょう。

お気持ちはわかります。

ここで大切なことを述べましょう。

「現状への対処法がわからないから治らないのではないか? 」……いえいえ。そうも簡単にいかないのがアトピーの実情なのです。

なぜならば、アトピーには表面的な原因とは違ったまた別の側面があるから。

その側面……こればかりは「悩みと同化」して「悩みの渦(うず)」のなかで漂っていては気づけないのです。

アトピーの原因は大別して2つある

アトピーになった時、食事に気をつけていなかったかも知れません。疲れが恒常化し睡眠不足だったかも知れません。

だからといって、生活習慣を整えたり、高級なスキンケアやサプリメントを飲んだからといって治るとは限らない。多くの方が解決できないでいる。

確かに生活習慣の乱れがアトピーの引き金を引いたかも知れない。しかし「アトピーの発症をもたらした原因」とは別に「アトピーを引き起こし続けている原因(背景)」があること、この2つを分けて考えないとあなたの混乱……何をしても治らない……は恒常化するでしょう。

ここで気をつけたいのが、アトピーの原因を「自分なりに分析して」対処しようとすることです。

なぜならば、悩みの渦中にいると、どうしても表面的にしかアトピーを見ることができないので、暗闇に拳を振るう如く”手ごたえがさっぱりない”と、もどかしくなるばかりだから。

これが、無料電話相談に応じている中で私が気づいたことです。

渡辺勲の近影

(Leicaを買った友人と遊んで浅草で撮ってもらった。アトピー電話相談を終えた後も、こんな顔をしていたと思いますよ)

じゃあ、どうすればいいの?

ここまで読んまれて、「どうすればいいの?」と、思われたことでしょう。

まずは、冷静になることです。

「はあ? 冷静になんかなれるもんか」

そんな声が聞こえてきそうです。

悩みに振り回されているからこそ、まずは落ち着きましょう。自分を取り戻すために。

悩みにコントロールされていると、何をしても無意味になりがちですから。

焦っていると、どうしても「白か黒か」「全てかゼロか」といった極端なことを考えがちです。

しかし、その2つの間に複数の選択肢があることに冷静になれば気づけるはずです。

そして、

いろいろ思案して分析してアトピーを治そうとする。これが一番いけないことなのです。

思考とは必ず”盲点”が生まれるからです。

また、過去の体験に基づいて「◎◎をすればアトピーが治る」「〇〇では治らない」と信じて実践するのは、延々と「過去を繰り越す」ことになります。

これでは、今日は昨日であり、明日も昨日であり、明後日も昨日のままになります。変り映えのしない日々を招来しかねません。

私のように青春を棒に振りかねません(30歳を過ぎても病院通いでした)。

あなたはそうであってはならない。

気をつけたい「アトピーの原因追及」

10年以上、電話相談(メールもありました)に応じていましたから、様々な方とお話をしました。

アトピーの原因に寄せて思い出されるのが、

ひとつづつ、アトピーの原因を洗い出していく……そんな作業を本気でする方が多いこと。

人というのは探求心を満たすことに悦びを感じるものです。

考えて仮説を立てて試してみて、問題が解決した時・うまくいった時に感じる充実はたまらないものがあります。

かような体験を得ようとされている方は、あなたのご友人、知人にもいるでしょう。

これはあるところまでは人生に愉しみをもたらすことでしょう。

しかし、抜けられない場合もあるのです。

思考錯誤に悦びを感じること自体が目的化してしまうと、考えることが止めることができなくなります。

そうなれば、

本来、あなたが手にしたい願望からずれていくことになります。

そして、人生の時間は有限です。

考えてばかりもいられない。

ですから、「考えることが好き」あるいは「ついつい考えてしまう」のであれば、お気をつけください。

5年も10年もステロイドや漢方薬を飲んでいても、

サプリメントを飲んだり食事改善をしていてもアトピーが治らないなら、

アトピーの原因について深く知ることが必要です。

まるで洗濯機の渦の中でグルグル回っているかのように、人は悩みの渦の只中にいては気づけないことがあります。

でも、心配はいりません。

だからこそ、質の高い学びの中でアトピーの本質をつかんでください。

そんな新たな学びを始めたい方のために必読記事があります。

必読記事⇒アトピーを治した人から学ぶ克服の方法

ぜひ読まれてみてください。

NPO法人日本成人病予防協会会員 渡辺勲

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アトピー完治のメカニズム