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首のアトピーの原因と完治させる対症方法を解説します

 

首のアトピーは治りにくいです。アトピーが最後に治癒する部位が首であるともいわれるくらいです。

なぜならば、首の皮膚は比較的、薄くて乾燥しやすいからです。

よって、痒みが悪化しやすくなります。つい掻き破ってしまい炎症がひどくなります。

そして、赤くて黒い色素が沈着しやすくなります。

色素沈着になりやすいのが首の前側です。これを「ダーティネック」といいます。ではなぜ、このような状態になるのでしょうか?

アトピーの首と完治後の写真

首に赤黒い色素沈着と深いシワが刻まれている。右側が完治した現在の様子。

アトピーの肌で炎症が強いところほど、メラニン色素が皮膚の深部まで落ちてしまいます。よって色素が取れずに沈着してしまうためです。

日焼けでしたら皮膚のターンオーバーによってメラニン色素もはがれ落ちますが、アトピーの炎症が繰り返し起きてしまう部位では落ちにくくなるのです。

そして、深いシワ。老けて見らるのがつらくて、タートルネックやマフラーで隠したりして気苦労が絶えません。

では、この治りにくい症状をアトピー完治体験者が「原因分析から対処法」まで解説します。

首のアトピーを悪化させないために知るべきこと

アトピーの首

首の深いシワと炎症、しつこい痒みに苦しんでいた時の写真です。

対策の基本は「悪化させる要因を減らす」ことです。まずは乾燥肌を防ぐこと、これが重要です。

では具体的な対処法について解説していきます。

首に長期間、ステロイドを塗っていませんか?

薄くて乾燥しやすい、これが首の皮膚の特徴です。

まず、皮膚が薄いということはステロイドの吸収量が高く、副作用を招きやすい恐れがあるといえます。

ステロイドを長期に連続して使用すると効果よりも副作用の方が大きくなります。

副作用の一例をあげますと、皮膚が薄くなる「皮薄化」というのがあります。皮膚の表皮が薄くなるのです。

これにより肌バリアが喪失、水分蒸発が激しくなり乾燥肌が促進します。

肌の乾燥は痒みの原因です。すなわち、連続的にステロイドを使用することで乾燥肌促進、痒みを悪化させる原因を大きくしてしまうのです。

よって、ステロイドには「連用使用の禁止」の規定があるのです。

日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2016年版)」129ページにおいてもステロイドの副作用について以下の通り記述されています。

局所的副作用については、皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイドざ瘡、ステロイド潮紅、多毛、皮膚萎縮線条、細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症の悪化などが時に生じるが、皮膚萎縮線条を除いて多くは中止あるいは適切な処置により軽快する。

引用元日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2016年版)」129ページ

引用した内容で特に注目するべきは「皮膚萎縮」です。「副作用として皮膚が薄くなることがある」と指摘されていますね。

首のような皮膚が薄い部位に皮膚萎縮がおきやすいといわれています。

「赤い炎症をすぐに消したい」というお気持ちはわかります。

しかし、ステロイドを長期間塗り続けることへ懸念について留意しておいてください。

さて、以下のイラスト図をご覧ください。

アトピーの肌の状態を表しています。いかに乾燥がアトピーを悪化させるかご理解できるかと思います。

アトピーの皮膚の状態

痒みを伝える神経線維は健康な肌の場合、表皮と真皮の境界線までしか伸びていません。

しかし、皮膚が乾燥すると表皮にあるケラチノサイトという細胞から出る神経成長因子(NGF)が増えて、神経線維が伸びるのです。

乾燥肌は皮脂膜がなくなり外部刺激を受けやすくなっています。そこへ伸びてきた神経線維が刺激に過敏になり、痒みを感じやすくなるのです。

痒みがひどくて掻き破ると、皮がどんどん厚くなります。そしてこれが、シワが深くなる原因になります。

また掻きすぎると炎症がひどくなります。よって、色素沈着は消えにくくなります。

「皮膚が薄くなる」→「乾燥肌になる」→「痒みの増大」→「炎症が常態化」→「赤黒くなる」と悪循環に至ります。

治りにくい部位だけにステロイドについては留意ください。次はスキンケアの注意点について解説していきます。

間違ったスキンケアは避ける

まず、どのような用品でスキンケアをするか? この点に気をつけましょう。

すなわち、亜鉛華軟膏・サージクリーム・シアバタークリーム・ワセリンといった「水分を含んでいない」保湿用品は避けましょう。

よく「首が熱いのです」と訴えられる方は多いです。

東洋医学を根拠に「痒みが起きる要因」について述べますと、首に熱がこもっているから乾燥がはげしくなり、結果、痒くなるのです。

そんな熱がこもっている肌に、いきなり油を含んだ「クリームや軟膏」や石油を精製してつくられた「ワセリン」を塗るとどうなるでしょうか?

熱がさらにこもります。よって乾燥と痒みが悪化します。

ですから、ワセリンやクリーム系の保湿用品を塗る前に、化粧水で水分を先に与えて保水をすること。これがスキンケアの基本です。

むしろ、化粧水を塗るだけでかまいません。私もそうでした。

逆に、肌に水分与えて、しっとりさせることができない商品は先に塗らないこと。

皮膚科処方の保湿剤や、ワセリン・軟膏・クリーム系を先に塗ることや、大量にベタベタ塗ることは避けてください。

これらを先に塗るから、ますます熱がこもって辛いのです。

では、なぜ首に熱がこもっているのか?

そのひとつの要因を食事内容に求めて説明していきます。

首のアトピーの原因となる食事内容を避ける

これから、どのような食べ物が首の皮膚炎に関係しているかについて東洋医学と食養生理論から述べていきます。

首のイラスト図

上の図を見てください。

首のアトピーはジュースなどの甘い飲み物やスイーツ、果物の過剰摂取の結果です。

これら食品は高カロリー食であり、熱量が高いです。これが肌に熱をこもらせる一因です。

食養生の立場でいえば、油脂や砂糖の食べすぎによるアトピー症状は治しにくいといわれています。

なぜならば、油脂といったアブラは水に浮かびます。食べた油脂は身体の上の方へ向かい、首から上の炎症や痒みをつくるからです。

食べ物とは過剰に摂取すると、それは身体内で食毒とよばれる毒素になります。

これが食べ物が肌に影響を与える流れです。

逆に肌の色を見れば、どんな食品の食べ過ぎかがわかるわけです。

さて、果物は健康に良いイメージがあるでしょうが、果糖が含まれているので食べすぎに注意です。

砂糖や果糖は痒みをもたらします。これらの成分は身体内でヒスタミンという痒み成分に分解されます。

このヒスタミンが痒みの元になるのです。ですのでケーキやチョコレートなど、お菓子や果物の食べすぎは避けましょう。

痒みがひどければ、みかんといった刺激のある柑橘系の果物も避けるのが無難です。

また、赤い炎症も食べ物に原因があるといえます。

砂糖を焦がせば何色になりますか? 赤くなりますね。よって砂糖や果糖の摂り過ぎは炎症の原因です。食養生にはかような考えがあるのです。

では、食事は制限だけすればいいのか? といえばそうではありません。食事改善について詳しく知るにはアトピーを食事制限で治すにはをお読みください。

では、ステロイド、スキンケア、食事ときて、次に注意するべきは「石鹸」です。

石鹸で首を洗うのをひかえる

石鹸は肌の乾燥を促進してしまいます。

「石鹸って安全では?」と思われたでしょうが大きな誤解です。

なぜならば、石鹸はアルカリ性です。石鹸での洗浄後、弱酸性であるべき皮膚をアルカリに傾けてしまいます。

アルカリ性になっても時間が経てば、弱酸性の肌に自然と戻ります。

ですが、肌にトラブルがあると、その回復がすぐに起きないのです。

健康な皮膚とは弱酸性にたもたれています。

弱酸性だから皮膚表面の細菌の繁殖が抑制されるのです。

しかし、お風呂でアルカリ性の石けんで洗うと、約9時間は肌がアルカリ性のままで放置されます。よって細菌の繁殖を許してしまいます。

また、細菌やばい菌、ハウスダストといった痒みを起こしやすい物質の影響にさらされます。

さらに、石鹸は皮膚の皮脂膜から皮脂を奪うことで、乾燥をもたらします。

ナイロンタオルで洗うのはいけません。

ゴシゴシ洗わないで手でやさしく、泡が触れる感じで洗うことです。

また洗い落とすのが大変なワセリンの塗り過ぎも注意

ついつい、こすって洗うと皮脂がはがれて乾燥肌につながります。

治りにくいが希望はあります

今まで解説してきた内容は最低限やってください。

ですが、いくらこれらのことに留意してもすっきり完治する決め手にはなりにくいのです。決定的な完治に至らない場合もあります。

首にあった炎症や深いシワがなくなり白くなった

しかし、右側の写真のように深いシワも炎症もなくなりました。

ゴワゴワした厚い肌でしたが、潤いがあってすべすべしています。

最後は何も使わずに完治できました。

やはり、アトピーの深い根本原因を学ぶことです。

なぜならば「あなた」自身のアトピーの認識を書き直さないと同じことの繰り返しですから。

まずアトピーを根底から解消していくメカニズムを学んでください。

そのために次のリンクのページ、

アトピーの原因と克服のメカニズムを読まれることを強くおすすめします。

まずはこのページで述べた対処法を実践されつつ、根本原因とは何かを学ぶことをされてください。

文責/
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会会員 健康管理士
望診法指導士
ワタナベ勲