
首のアトピーで深いシワとかゆみに悩んでいた頃の写真です。いつも痒いので掻き破りひりひり痛かったです。ずっと黒い色素が沈着していました。
アトピーで最後に治る部位とは? それは首です。
首のアトピーは、とてもしつこいです。痒みと炎症が激しくなりやすく、悪化しやすい部分だからです。
首のしつこい痒みの原因
他の部位と比べて皮膚の薄い首は乾燥しやすいため、痒みはしつこくなります。
痒みの原因のひとつに皮膚の乾燥があります。
皮膚が乾燥すると「痒みを感じる神経線維」が表皮まで伸びます。
表皮という外部環境にいちばん触れやすいところに「痒みを感じる神経線維」が伸びるわけです。よって、少しの刺激で神経線維が敏感に反応するので痒くなるのです。
首の乾燥を防ぐために、化粧水を使用しましょう。おすすめできないのがクリーム類・ワセリン・オイルです。
これらを塗ると首の熱がこもりやすくなって、かえって痒くなります。
クリーム類・ワセリン・オイルは、皮膚に水分を与えません。肌を湿らせることができないのです。
そこで化粧水による保湿をお薦めします。乾燥肌に化粧水で補水することで痒みの激しさを緩和できるかもしれません。
首の「シワ」「色素沈着」はなぜ起きる?
首の痒みはしつこいので、どうしても掻破してしまいます。
掻き破ってしまうと、皮膚は厚く盛り上がります。
皮膚がゴワゴワして厚く盛り上がったようになります。なので、シワが深く刻まれてしまいます。
では、どうして色素沈着によって首が黒くなるのでしょうか?
首に太陽光が当たると紫外線から細胞を保護するためにメラノサイトという色素細胞からメラニン色素を分泌されます。
このメラニン色素が肌を黒くするのです。夏の屋外で日焼けしたことで肌が黒くなるのはメラニン色素のせいです。
けれど、日焼けは数日で回復します。メラニン色素が垢としてはがれ落ちるからです。
ところが炎症が激しい首に紫外線が当たると、メラニン色素が皮膚の深部まで落ちるのです。
そうなると、メラニン色素が垢として剥がれずに皮膚に定着するしてしまうのです。つまり、色素沈着してしまうことになり、首がいつまでも黒くなるのです。
まとめますと「首のシワと色素沈着」の原因は掻き壊しによる肌の炎症なのです。
掻き壊しを防ぐために、保湿をして潤いを皮膚に与えて肌の乾燥を防ぎましょう。
首が熱く火照っている感じがしませんか?
そうでしたらクリーム・ワセリン・オイルを塗ると熱がこもり、よけいに痒くなります。
皮膚に熱がこもるから、肌が乾燥して痒くなるのです。
掻くという自然な行為は、その熱を緩和させたい働きかけなのです。よって掻くことに罪悪を感じる必要はありません。掻くとは、人間本来の自然な行為だからです。
首をしっとり湿らすために、まずは化粧水を先に塗りましょう。
クリーム・ワセリン・オイルを塗ると肌が息苦しくなり火照りを感じませんか? だったら化粧水を塗るだけで十分かと思います。
首のアトピーの原因となる食べ物を避ける
では、首のアトピーに関係している食品について望診法・食養生理論を参照しながら解説していきます。
上のイラストでは「部位」と「食べ物」の関係を示しています。
食品の過剰摂取によって、「食毒」という毒素が体内で作られる……これが望診法・食養生の考えです。
この「食毒」が皮膚に排泄されると、皮膚の炎症として現れるのです。
首のアトピーについていえば、どんな食べ物の「食毒」が関与しているのでしょうか。
それはジュースなどの甘い飲み物やスイーツ、果物です。
これらの食品の食べ過ぎに注意しましょう。そして、図にはないですが、ゴマにも気をつけましょう。
「砂糖」や果物に含まれる「果糖」は痒みの原因になります。
砂糖や果糖は、身体でヒスタミンという痒み成分に分解されるからです。
痒みがひどければ、みかんといった刺激のある柑橘系の果物も避けた方がいいでしょう。
私の場合、痒みや身体の火照りがひどい時期は、鍋物のポン酢でさえ痒みを引き起こしました。
洗い方にも注意しましょう
皮膚に薄い首は、ゴシゴシ洗うのは避けましょう。
はたまた「石鹸」は皮膚の皮脂膜から皮脂を奪うので、肌の乾燥をもたらします。
しかし、石鹸は合成洗剤に比べると安全ですので、少ない量で洗うことをお薦めします。
ナイロンタオルで力を入れて洗わないことです。手でやさしく、泡が触れる感じで洗いましょう。
なにをやっても痒みが消えないなら
ここまで読まれていかがでしたか?
「スキンケアも食事にも気をつけている。でも治らないんだよ」と感じられたかもしれません。
確かに「スキンケア」「食事改善」をいくら頑張っても改善しない場合があります。
何をやっても改善しないなら、どうすればいいでしょうか?
下の写真は私がアトピーだった頃と現在の様子です。
約20年以上、私はアトピーに苦しみました。けれど、右側の写真のように深いシワも黒い色素もなくなりました。
ゴワゴワした厚い肌の首でしたが、今では潤いがあってすべすべしています。
最後は何も使わずに完治できました。
特別なことをやったわけではないのです。あることに気づくことで、私はアトピーを忘れることができたのです。
アトピーは「何をすれば治るか」だけでは治らないことに気づいたのです。
どういうことでしょうか?
このお話の続きは、次のリンクのページ「アトピーの原因と克服のメカニズム」を読まれることを強くおすすめします。
