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アトピーは「どこで」起きているのか?

道を歩く女性

私がアトピーだった頃、スマホもSNSもありませんでした。

ネットはダイヤルアップ回線でした。ADSLすらありませんでした。

そもそも、ネットで健康情報を探す習慣すらありませんでした。

検索で健康情報を求める習慣が生まれたのは、極々最近のことです。それはスマホが登場してからですよね。

では、情報を集めるのにどうしてたのか?

そう聞かれると思っていました。私の場合、病院に行って3分間診療を受けて、薬をもらうことが全てでした。

アトピーは薬で治すものだ......ほとんどの方がそう思っていました。

自分自身が何かを模索して、アトピーを自力で治すなんて、そんな発想なかったですよね。

医師の言うことを、唯々諾々と受け入れてばかりでした。

本屋さんでアトピーの本を探すこともしませんでした。

最近、皮膚科医からこんな嘆きを耳にします。

「どうしてアトピーの人は民間療法に流されてしまうのか?」

アトピー患者が正規の医療から離れて、民間療法に頼る人が多いのでしょうかね。でもそれって、スマホ、SNSが人々の情報源になってからのことではないでしょうか。

「スマホ/SNS」が存在していなかった時代において、アトピーで悩む者たちは「医療漬け」だったと思います。だって、そもそもどうやって民間療法を知ることができましょうや。

ネットがなければ、口コミしかありませんから。

皮膚科しかなかったのです。当時の私たちは。そして、ステロイド剤を塗ってました。そして多くの場合、アトピーを治すことが出来ずに、こじらせていました。

ステロイドを塗っても治らない場合、今ならネットで調べることができます。けれど、当時は皮膚科の医師に聞くしかありませんでした。相談しても「では、強い薬にしましょうか」とレベルの高いステロイドを渡される。それだけだった。

だからステロイドを長期連続使用する方が私の年代には多いように思えます。あわせて副作用で辛い思いをしている仲間が大勢います。そうです。民間療法に流れなくてもアトピーの苦しみを大きくしてしまう人が多いのではないでしょうか。

「どうして、アトピーの人は民間療法にいってしまうの?」とお嘆きの皮膚科の先生からすれば、当時の私たちって「模範生」のはずです。けれど今になって皆さん口々に言うわけです。「ステロイドが悪いものだと知らなかった。だから塗り続けました」

「模範生」である私たちは、民間療法へと流れていません。けれど、治せていない。そのような方々に私は出会い、相談に応じてきました。

ずっと薬物療法をやってきた私が、そこから距離を置いたきっかけがあります。もちろんネットではありません。ある人物と出会うことで「脱線」したのです。

出会った場所は、仕事の打ち合わせの場でした。アトピーと無関係でした。そんな出会いで私はアトピーへのイメージを新たに出来たのです。

リアルな出会い……私はこういう表現が嫌いですが……かずかずの出会いによって私はアトピーを根本的治せたと思うのです。

しかしながら、ネットがなかったせいで私はスキンケアの大切さを知ることが遅れました。

そんな手痛いデメリットがあったけど、良かったことの方が大きいのでは? と私は思うのです。どうしてか? 「アトピーに過度にのめり込むことが避けられた」からです。

現在、アトピーの方はスマホにくぎ付けだと思います。「旦那はずっとスマホばかり見ています。なんとかしてあげたいと思うのです」 これはかつて、旦那さんのアトピーで私に相談を寄せられた方の言葉です。

私だって、そうなっていたでしょう。

アトピーは治そうと思えば治らないものです。

アトピーと言う目に見える症状へフォーカスを当てすぎれば当てすぎるほど、治らないのです。

この傾向を無意識に加速させてしまうのがスマホであり、SNSだと思うのです。

もちろん、情報を集めるのは大切なことです。私が「脱線」できるまで、ずいぶん時間がかかったのは情報が少なかったからです。もっと早くに知りたかったです。だって、私に「アトピーの新たな見立て」をもたらしてくれた人物に出会うまで、発症から約15年もかかりましたから! もし彼に、あの場所で会わなければ、いまだに塗り薬やワセリンを塗りたくり、ツムラのパウダーの漢方薬を飲み続けていたことでしょう!

ですが、ものごとって悪い面だけではありません。ネットが無かったおかげで私はアトピーを治すことに没入せずに済んだのです。

没入するとは、目に見える症状ばかり扱うことですから、アトピーの本質から遠ざかるのです。よって治りません。

そして、ネット情報にのめり込むと、対処的な対策しかできなくなる。そんな懸念があるのです。

ネットにあがっている情報はアトピーへの対処的なアプローチばかりであり、堂々巡りを続けるばかりなのです。対処的なやり方では根本的に治すことができません。

顔を上げていただきたいのです。

アトピーは人生のなかで起きたのです。

人生における出来事なのです。

もちろんアトピーは皮膚で起きている。けれど、病気を見るのではなく、人生を見ることの方が私は、合理的ですら思うのです。

アトピーはあなたの人生のなかで起きたのです。

私が「脱線」することで違うレーンに乗り換えることができたのは、人生のなかで起きた出来事‐出会いのおかげです。そして、アトピーへの新たな見立てへと私は一歩、踏み出すことができたのです。

出会いは、それまでのアトピーに違いをもたらしました。

そればかりか、人生にも違いがもたらされたのです。

親愛なるあなたへ。

たまには、スマホから顔をあげてみませんか?

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