アトピーで気になる化粧品成分の確認方法

化粧品の成分は、アトピー悪化原因のひとつです。

化粧品選びにおいて「有害な成分を避ける方法」を知って肌を守りましょう。

このページでは「注意したい化粧品の成分」と確認の仕方を解説します。

化粧品選びはキャッチコピーで決めない

化粧品を「キャッチコピー」で選んではいけません。

良いことしかアピールしていないからです。

よくある化粧品・スキンケア用品のキャッチコピーとは、こんな感じです。

  • 「敏感肌用」
  • 「天然100%」
  • 「自然派」
  • 「無添加」
  • 「無香料・防腐剤不使用」
  • 「パラベン不使用」
  • 「界面活性剤不使用」

これらの言葉に安心して買っていませんか?

実のところ、安心はできないのです。

なぜならば、製造過程で化学物質を使わなければ「化学物質不使用」とアピールできるからです。

原材料に化学物質が使用されていても「天然100%」「無添加」「〇〇不使用」と書けるのです

「天然」「自然派」と書いていても、実は化学物質が入っているケースがあるのです。

美容有効成分が入っていても注意しましょう

美容有効成分が化粧品に含まれていても、有害なものが入っていると皮膚炎の悪化につながる恐れがあります。

今から私の実体験を元にしてお話しします。

私はアトピー歴20年でした。現在、すっきり完治しております。

私は通院先のクリニックにて、「天然由来のスキンケア用品ですよ」と紹介されたスキンケア用品を使っていました。

その化粧品を塗ると、顔がどんどん赤くなって、ピリピリしたのです。

なぜだと思いますか?

紹介されたスキンケア用品は、天然由来ではなかったのです。

化学物質がてんこもりだったのです。

含まれていた化学物質が、アトピー肌をピリピリさせていたのです。

ですから、化粧品・スキンケア用品は、成分表示を見てから使ってください。

たとえ医学部外品の化粧品であっても、必ず成分表示を見てください。

成分表示とは以下の写真のようなものです。製品本体か箱に書いてあります。

化粧品の成分表示

化粧品の容器に記載されている「成分表示」

では、「避けるべき成分」の見極め方を、次の章でお伝えします。

化粧品は成分表示を見て選ぼう

化粧品は買う前に、容器(あるいは箱に)に書かれている成分表示を見て「(旧)指定成分」が入っているかどうかチェックしましょう。

「(旧)指定成分」とは何でしょうか?

皮膚トラブルやアレルギーの原因になるとして表示を義務付けられている成分のことです。

(注)2001年に「指定成分」は全成分表示に以降にともない廃止。よって「(旧)」を付記しています。

「(旧)指定成分」は以下の理由によって、「(旧)薬事法」に基づいて表示が義務づけされていました。

「人体に直接使用される医薬部外品及び化粧品については、消費者が医師からの情報をもとにアレルギー等の皮膚障害を起こすおそれのある製品の使用を自ら避けることを目的として、表示対象成分を選定した

昭和55年10月9日 薬事法一部改正(厚生省薬務局通知)より引用

アレルギー等の皮膚障害を起こすおそれがある製品の使用を消費者が避けることができるように102種類の成分がピックアップされたのです。

この102種類の成分は、「指定成分」と呼ばれていました。

硫酸系界面活性剤や合成防腐剤等、皮膚障害などさまざまな有害性がある成分が「指定成分」として選定されました。

この「指定成分」が入っているかどうか、ここをまずは見極めましょう。

では、「(旧)指定成分」には何があるか、このことを解説します。

アトピーで気になる化粧品成分を見つける方法

アトピー肌に不具合をもたらすおそれのある化粧品成分「(旧)指定成分」を以下にまとめました。

現在、全成分表示になっています。

よって「有効成分」と「有害な成分」が、区別なく羅列されていますので、じっくり見て確認してください。

次にあげる言葉が成分表示にあるかチェックしましょう。

以下にあげるのは「皮脂を奪う成分」「乾燥肌を促進する成分」「炎症をもたらすおそれのある成分」です。

【防腐剤】

安息香酸  安息香酸Na

シメン-5-オール

ベンザルコニウムクロリド

フェニルフェノール

メチルクロロイソチアゾリノンもしくはメチルイドチアゾリノン

ソルビン酸もしくはソルビン酸K

デヒドロ酢酸もしくはデヒドロ酢酸Na

トリクロカルバン

トリクロサン

メチルパラベン/エチルパラベン/ブロピルパラベン/イソプロピルパラベン/ブチルパラベン

ヘキサクロロフェン

【酸化防止剤】

酢酸トコフェロール(合成ビタミンE)

トコフェロール

BHT(ジブチルホドロキシトルエン)

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

【基材】

PG(プロビレングリコール)

PG(ポロエチレングリコール)

【紫外線吸収剤】

オキシベンゾン-3

PABA(パラアミノ安息香酸)もしくはエチルPABA

【乳化剤】

ステアリルアルコール

セタノールもしくはセチルアルコール

TEA(トリエタノールアミン)

【洗浄剤】

ラウリル硫酸Na ラウリル硫酸TEA(トリエタノールアミン)

ラウレス硫酸Na ラウレス硫酸TEA

【リンス剤】

ベヘントリモニウムクロリド

ジステアリルジモニウムクロリド

セトリモニウムクロリド

「化粧品ジプシー」にならないで!

最初にお伝えしましたが、アトピーの悪化原因はさまざまあります。

私は17年間、アトピーの方をサポートしてきたので分かるのですが、化粧品を変えても、アトピーは治りません。

自分に合う化粧品やスキンケア用品にこだわってみても、アトピーは治らないのです。

もちろん、原因を見つけて除去することは大事でしょう。

しかし、「アトピーの犯人を探して排除する」といった対処的対策だけでは難しいのです。

100%完全に天然でできたコスメ、スキンケア用品を使っても「アトピーが治らない」ケースは多いのです。

すなわち、アトピーはモノでは治らないのです。

化粧品をいくら変えてみても、スキンケアに頑張ってみても、アトピーは治らないのです。

もちろん化粧品成分は確認して欲しいです。

スキンケアは必須です。

ですが、それだけではアトピーは治らないのです。

アトピーの本当の原因はもっと根源的なところに潜んでいるからです。

私もそれに気づけず約20年以上もアトピー症状でした。3回も激悪化。退職し失業するまでひどくなりました。

今では下の写真のようにこんなに綺麗になりました。

アトピーが治った後の顔

何かを塗ってもアトピーは治らない。

このことを、もっと早く知っておきたかったです。

ですから、私はとても後悔しているのです。

だからこそ、アトピーは「無知」では治らない。

完治経験者からアトピーの根源的な原因と完治の方法を学び実践することです。

そのために次のリンクのページに進んでください。

アトピーの原因と克服のメカニズム
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化粧品ジプシーを終わらせましょう!

アトピーの根源的原因を知って完治を目指しましょう。

文責/ NPO法人 日本成人病予防協会会員 健康管理士 渡辺勲

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アトピー完治のメカニズム