アトピーにとって化粧は何を選べば安全か?

アトピーの頃の姿と治った後の写真

左側がアトピーの頃の私です。現在は右側のように綺麗になってお洒落を楽しんでいます。

アトピーで化粧できないのは辛いですよね。

アトピーでも女性を忘れたくないですから。

化粧をしない私ですら見た目は気にしていました(写真の通りです)。ですのでお気持ちはよくわかります。

このページでは化粧品選びで気をつけるポイントについてお伝えします。

化粧品を選ぶときに気をつけること

化粧品の成分表示

化粧品の容器の裏に記載されいる成分表示を見ると様々な化学物質が入っていることがわかります。

最近は敏感肌向けの化粧品が販売されています。

だからといって安心して使うことはできないのです。

アトピーにとって「界面活性剤・防腐剤不使用」の化粧品は安全?

「アトピーでも使える化粧品」というキャッチコピーがありますよね?

しかしこれには根拠がありません。

たとえ「アトピー専用化粧品」であっても化粧品には必ず「界面活性剤」や「防腐剤」が使用されているからです。

これらの成分は化学物質ですからバリア機能を失ったアトピー肌には好ましくありません。

「敏感肌用化粧品」とされていても、石油系の界面活性剤と防腐剤が使用されています。界面活性剤を使わないで化粧品はできないからです。

化粧品には様々な成分(水、グリセリン、香料、保湿成分など)が混ざっていますから、これらを綺麗に混ぜるためには界面活性剤が必要だからです。

今、あなたがお使いの美容液・クリーム・化粧水が分離せず成分がきちんと混ざっていますか?

混ざっていたら界面活性剤が使われているといえるでしょう。

同様に「防腐剤不使用の化粧品」も考えにくいです。

まず、天然成分であるならば必ず腐ります。冷蔵庫に入れていても、ものは腐りますよね。

ましてや、手作りの化粧品は腐りやすく雑菌が入りやすいので安全ではありません。

パラベンフリーであってもフェノキシエタノールという他の種類の防腐剤が入っているケースが多いです。必ず成分表示を確認しましょう。

また、パラベンに安全なパラベンはありません。

防腐剤は石油を原料にしているので、化粧水1本あたり30銭くらいの低コストで製造されます。

つまり、安上がりの防腐剤を使うことで利益をあげることができるわけです。

ここで、このような疑問をもたれたことでしょう。

「では、どうして【界面活性剤・防腐剤不使用】と化粧品に書かれているの?」

これにはカラクリがあるのです。

つまり、製造過程で使用されていないだけであって原材料に含まれているのです。

原材料に含まれていても製造過程で混入しなければ「化学物質は一切使用していません」と表示できるのです。

ですから、

「無添加」「自然派」「天然」「石鹸由来」「手作り」「伝統製法」「赤ちゃん用」「界面活性剤不使用」「パラベン不使用」etc

これらの言葉に安心して商品を選んではいけません。

こういう言葉を使うと売れるから表記しているだけなのです。

もちろん、化学物質が少しでも入っているものを毎日使うと皮膚にダメージを与えます。アトピーを悪化させる恐れがあります。

アトピー肌に化学物質が入った化粧品はどんなデメリットがあるのか?

化学物質は「皮膚の乾燥を促進」させます。

アトピー肌にとって乾燥は痒みの元になります。

ですから、化粧品を買う時は容器の裏にある成分表示を見て選びましょう。

化粧品の成分表示の見方については⇒アトピーは化粧品成分で悪化する?良くない成分と表示の確認方法をご覧ください。

また化学物質は「皮膚のタンパク質を変性させる作用」があります。

変性作用とは皮膚が赤く炎症することを意味します。

これは金属アレルギーを例にするとわかりやすい。

ネックレスの金属成分が肌に溶けて赤くただれたりしますが、これはタンパク質が金属の成分で変性したからです。

化粧品に含まれる化学物質でアトピーの肌がさらに赤くなるのは避けたいものです。

私も化粧水を顔に塗って、肌がピリピリしたことがあります。

あとで表示をよく確認するとメチルパラベンなどが入っていました。

ですのでアトピーにおいて化粧品選びは慎重でなければなりません。

しかしながら、アトピーであっても化粧でメイクをするのは必要だと思います。

そこで、どう考えれば良いか? 引き続き考えていきましょう。

アトピーを治す本格的な行動を!

アトピーであっても女性を忘れてはいけません。

下地クリームを塗ってファンデーションを塗りたい、そんな気持ちを持つことは大切です。

シミやシワの原因である夏の紫外線を防ぐためUVクリームを塗るのも自然でしょう。

そして、もちろんアトピーで化粧ができないことを解消させたいものです。

しかし「顔の炎症を隠したい」とか「アトピーであることを隠したい」といったリスク回避のために化粧をするのならばアトピー治癒は遅れるでしょう。

ここであえて申し述べたいのはアトピーを恥じて隠したい気持ちを見直してほしいのです。

私は13年間、多くのアトピーの方をサポートしてきました。その9割が女性です。

首の荒れた肌を見せたくないので髪を方におろしている女性もおられました。

おでこの赤みを隠したいから髪の毛で隠す人もおられました。

しかしその髪の毛のおかげで汗がたまり、よけいに痒くなって悪化の原因になることもあります。

そして、ファンデーションで顔の赤みを隠したい。でも肌に合う化粧品がない。だから化粧品を探し回る……そんなことばかりしている人が目立ちます。

残念ですが、「人の目ばかり気にする」お気持ちが強いと、なかなか好転しずらいのです。

つまり「アトピーを隠す・見せたくない」といった行動から、アトピーを完治していく思考パターンにシフトしなければアトピーは治らないのです。

さもなければ自分に合うスキンケア用品探しの人生になるでしょう。

私のこの指摘は的外れではありません。

実に「アトピーを隠す・見せたくない」そんな気持ちが強い女性ほどアトピーをこじらせておられるのですから。

”肌に合って安い化粧品”……そんな気の利いた商品はありません。

見つかっても悪化すれば再び使用できなくなります。

ですから化粧品探しと合わせてアトピーの本当の原因と、どうやって完治していくのか……そのメカニズムについて学んで欲しいのです。

避けてばかり、恥ずかしいから隠したい気持ちが強い方で、アトピーが治った人を私は見たことがありません。

ではどうすればいいのでしょうか?

私は難しいことを述べたいわけではありません。

アトピーを治すのはとてもシンプルな考えがベースですから。

では、きちんとした解決法を学ぶために「アトピー完治経験者から学ぶアトピー完治の仕組」を読んでください。

それはこのページ、アトピーの原因と完治のメカニズムで学べます。

ファンデーションで炎症を隠して避けるよりも、

もうそろそろ新たな方法を実践する時です。

NPO法人 日本成人病予防協会会員 渡辺勲

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アトピー完治のメカニズム